福小町・19BY特別純米 瓶囲い(08-10-25 SAT. )

c0084908_226147.jpg
時々日照時間180分) 一日中曇りという予報だったのに、日照時間が180分もあって、何となく儲けたような気分の一日でした。
 暖かい秋とはいえ、平地の千秋公園でも樹々はほとんど紅葉し、今が最も色鮮やか。明日からは雨が続き気温もグッと下がるという予報で、来週末にはこの紅や黄色の葉も落ちて、景色はグレイっぽくなっているかもしれません‥‥今が見頃です。
 
 気にはなってましたが、なかなか扱うまでにはならなかった酒蔵のお酒を先日、真剣に利き酒してみました。
 湯沢市にある秋田・木村酒造の『福小町・19BY特別純米 瓶囲い』です。
c0084908_2264771.jpg
 福小町を造る木村酒造店は、秋田の灘といわれる湯沢市に1615年(元和元年‥大阪城落城の年だそうです)創業という秋田でも最も古い蔵に属する一つです。
 以来、十四代にわたり連綿と酒造りを続けてきたのですが、故あって、映画やCM制作で有名な東北新社の傘下に入り、今はナショナル物産木村酒造事業部の秋田木村酒造工場となっています。ナショナル物産といえば、東京の方はよくご存知、麻布の高級スーパー・ナショナルマーケットを経営している会社‥‥何故そんな会社の傘下に入ったの? というような疑問は、いつか詳しくお話をする時があるでしょうが、そんなことより、問題はこの『19BY特別純米 瓶囲い』の造りと味わいです。

 米は、麹米に「秋田酒こまち」、そして掛米には「めんこいな」という飯米をいづれも55%精米で使い、このクラスのお酒では珍しい麹蓋で麹を造り、秋田で開発された秋田流花酵母 AK-1で醸しあげたお酒です。そして、上槽後は生詰め火入れをし、出荷までそのまま冷蔵瓶貯蔵(瓶囲い)と、いわゆる後処理も完璧に行ったということです。

 「めんこいな」は、あきたこまちより多収量がのぞめ、シャリ感があって爽やかだということで、キリタンポには「めんこいな」がベストという料理のプロも多いという隠れた人気のお米。とはいえ、飯米は飯米。お酒造りには、どうでなんでしょうか? 
 ‥‥全く問題ありませんでした。というより、飯米の強い旨味は、香りだけで細い味わいの酒になり易いというAK-1酒の欠点を充分に補い、骨太で飲み応えがあり、冷やでも常温でも、しかもどんな料理とも合わせられ、(下記価格の面からも)気軽に飲めるお酒にしています。
 
 しかし、骨太で飲み応え‥‥と言っても、重さやエグ味が多くて「燗をすれば旨くなる」というような、よくある条件つきの骨太や、飲み応えでは決してありません。
 華やかに感ずるけれど軽やかで、かすかに快い柑橘系の香り。その香りは穏やかな含み香となって、きれいで嫌味の無いボリューム豊かな味わいと一緒に、スーッと喉に落ちゆく。その余韻は、非常に現代的。ちょっと、今流行り的でもありますけどね。

 でも、流行りでも何でも、100%秋田の原材料だけで、こんなに秋田の酒らしくないお酒も珍しい‥‥ん〜〜む、久しぶりに、好きなタイプのお酒に出会ったなぁ。
 それに、キリタンポにあうお米で仕込んでいるのですから、お酒もキリタンポに合うのは必定? 試してみる充分の価値ありです。

 さて、これで1.8入り2,100円、720入り1,155円というのですから、ナショナル物産、いや福小町恐るべしです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<10月〜11月の行事予定>     
・10月26日(日) 定休日
・10月29日(水) 酣々塾
・11月01日(土) 刈穂「19BY・出羽の雫」発売日
・11月02日(日) 定休日
    3日(文化の日)は通常営業致します
・11月09日(日) 定休日
・11月16日(日) 定休日
・11月23日(日) 定休日
    24日(勤労感謝の日)は通常営業致します
by nbhkkry20 | 2008-10-25 22:14 | 福小町
<< 時雨模様(08-10-28 T... 春霞・19BY 純米吟醸 美郷... >>