☁時々☂(日照時間・0分)
それでなくても、不順な天候で野菜や果物の出来が良くないというのに、せめて平年並みと予想されている稲だけには影響ないよう、静かに行き過ぎてほしいものです。 「苦味、エグ味、尖った酸味など何処にもなく、甘くなく辛くなく、ただただスーーーッと喉を滑り落ちてゆく」‥‥‥のですが、なぁ〜〜んだ、四合瓶で6300円もするのにスーーッと落ちてゆくだけ? いえいえ、そうではありません。 確かに一口目は、落ち行くだけのような気がするけれど、一口、また一口と重ねてゆくと、柑橘系?の甘やかで芳しい香りが口の中に充ちて、一口ごとに身体に染み込むように広がり、その広がりとともにようやく酒の旨味が感じられるようになる。 そして、その瑞々しい香りと味は、少〜しづつ優しく飲む人の官能を揺さぶり始め、いつの間にか身も心もすっぽりとその香味に包まれて、美味しい〜〜〜。 ということで、価格なりの価値は充分にあると思うのですが、それでも6300円? という方には、もう少しお手頃でこの「聴雪」と同じような美味しさを楽しめる、こちらは如何でしょう? 蔵からの出荷本数は、ほとんどを春先に生酒で出荷したので、一回火入れ酒は僅か60本。当店のみの販売で、写真のように一本づつ製造番号入り。今最も若い番号が三十七ですから残り23本というところです。 さて酒暦は、「聴雪」と同じ山田錦の35%精米、自社酵母を使い、日本酒度:ー1.0、酸度:1.5という原酒。春先に一回だけ瓶燗火入れをし、極低温で瓶囲いしてから出荷‥‥実は、この『純米大吟醸原酒 雫取り』を一年以上寝かせたお酒が、「聴雪」になるのです。 柑橘系の瑞々しい香りも、優しく穏やかに広がる旨味も「聴雪」の面影をはっきりと忍ばせ、強いて違いといえば、落着いた趣の「聴雪」よりは少〜し華やかで弾むように若々しい新酒の香味、ということではないでしょうか。 ですから「聴雪」との価格の違いは、熟成の時間と立派な化粧箱に入っているかどうかの違いで、『純米大吟醸原酒 雫取り』の方が実質的だとは思うのですが、それでも5040円はね? という方には、もっとお手頃なこちらは如何でしょう? 麹米に山田錦、掛米に酒こまち、それを45%精米し、自社酵母を使い、日本酒度:+1.0、酸度:1.4という原酒に醸しあげ、一回瓶火入れの瓶囲いで出荷です。 『美酒の設計」は、上記のように米が二種類使われているとはいえ精米は45%。もはや完璧に「純米大吟醸」と呼べる純米吟醸なのです。しかも、香味の雰囲気は、「純米大吟醸 雫取り」であり、「聴雪」です‥‥が如何せん、少し低精白。「雫取り」や「聴雪」よりは、確実に雑味を感じさせます。その分、官能をくすぐる度合いは低いかもしれませんが、その雑味をも旨味に取り入れたバランスの良さと、45%精米でこの価格というコストパフォーマンスの良さは抜群という他ありません。 ということで、「聴雪」も「純米大吟醸 雫取り」も「美酒の設計」もどこか似ているし、どれを飲んでも「正宗」の純米だ、という個性の一貫性をもっているのは素晴らしいことです。高橋藤一杜氏が、きちんとした主張をもって酒造りをしている証しだと思います。しかし、どれを飲んでも同じなら、他を飲まなくてもいいということにもなりはしないか‥‥なんてことを考えてしまいましたが、どの「由利正宗も旨い!」 ということだけは確かなことでした。 そして、どれもこれから旬を迎える秋の様々な食材と一緒に楽しめるお酒です。是非、お試し下さい‥‥但し、「聴雪」はいつもは在庫がありません。ご注文を戴いてからの入荷となりますので、ご了承ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <9月〜10月の予定> ・ 9月06日(日) 定休日 ・ 9月13日(日) 定休日 ・ 9月20日(日)〜23日(水) 連休は通常営業致します ・ 9月27日(日) 定休日 ・10月 4日(日) 定休日 ・10月11日(日)午後より営業致します ・10月12日(体育の日)通常営業致します ・10月17日(土) 臨時休業 ・京都・白沙村荘とまんさくの花・不死鳥の会出席のため ・10月18日(日) 定休日 ・10月25日(日) 定休日
by nbhkkry20
| 2009-08-31 20:41
| 雪の茅舍
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