まんさくの花・純米大吟醸 愛山酒(10.10.25.MON.)

のち
(日照時間・0分
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角館町の「白岩焼」和兵衛窯(わへいがま)のご主人、渡邊敏明さんの作陶展に出かけてきました。

白岩焼は楢岡焼と並ぶ古い窯で、浸し掛けされた海鼠釉(なまこゆう)が特徴の、素朴で無骨だけれど奥ゆかしさと品格を感じさせ、昔の秋田の暮らしを想像させるような日常よく使われてきた焼物です。

渡邊さんもいつもは茶碗や皿や花器が作陶の中心で、我が家でも湯飲みや飯茶碗など少しですが、日ごろから使っています。
でも今回は、渡邊さんが還暦という節目を迎えて、工芸的なものよりも芸術的なものに軸足を置いたということで、けっこうシュールな作品が主で、感覚的にもお勘定的(?)にもちょっと手が出ませんでした。
それでも、還暦を迎えてもなお若々しく、「白岩焼」の未知の可能性を探求する渡邊さんの作家魂を垣間みるような、面白い作品ばかりでしたよ〜。
その一つ、「六つの水滴と二つの硯」。
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ということで、ご紹介するお酒も前衛的‥‥そんなことはありません。
『まんさくの花・純米大吟醸 愛山(あいやま)酒』です。
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先ず、酒米『愛山』については「雪の茅舍・愛山 無濾過生原酒」で詳しく ご紹介していますので、是非そちらをご参照くださるようお願い致します。

さて、まんさくの花からは昨年も「愛山酒」というお酒が出荷されていました。しかし、昨年のは、「愛山酒」とはいっても愛山米を100%使ったのではなく、総米の20%の麹米に山田錦を使い、残りの80%の掛米として愛山米を使ったお酒だったのです。

どういう理由で麹米に山田錦を使ったのか‥‥全てを愛山米で仕込むにはお米が少なかったのか、麹に山田錦を使うことでしっかりとお酒の土台を造りたかったのか‥‥判りません。それに、複数の米を使いながらも美味しいお酒だったのでノープロブレムでしたが、本当に貴重で特別な米「愛山米」。是非とも、100%愛山米の「まんさくの花・愛山酒」を飲んでみたい! と、皆さん思っていたのではないでしょうか。
そんな声が蔵まで聞こえていったのか? 何と、今年の『まんさくの花・愛山酒』は、麹も掛米も待望の100%「愛山米」‥‥文字通りの『愛山酒』になりました。

48%精米の兵庫県産愛山を、いい香りを引出す自社酵母Bを使い、日本酒度:+1.5、酸度:1.5、アミノ酸度:0.9というお酒に醸しあげ、アルコール度:17〜18度という、無濾過生詰原酒で出荷されています。

開栓をしてグラスに注ぐと、お〜〜さすがに香りの自社酵母B、フォワ〜〜ンといい香りが上がってきます。口に含めばその香りと一緒に、米の甘味というか酒本来の甘味というか、「甘露、甘露‥‥」といいたくなるほどにきれいな甘味が広がって‥‥ん〜〜旨い!
それに、その甘味=旨味の裏側にはしっかりと酸味が貼り付いていて、ベターっと甘さが残らずにスイッとキレてゆく。だから、後から酸が湧出てくるタイプではなく、甘味と酸味を同時に味わうような、甘い〜〜酸っぱい、甘い〜〜酸っぱい‥‥‥というように、ひと口、ひと口で複雑な味わいを楽しめる。

しかも、香り、味わいの全てがきれいで、何処にも障らずにスイスイと飲め、その点では、純米大吟醸らしい重厚さとは無縁かも。しかし、これこそが100%『愛山米』の『愛山酒』なのかもしれない‥‥と思って、喉に落として余韻を楽しんでいたら、エッ! ムクッ、ムクッと後から旨味が湧き上がってくるではあ〜りませんか‥‥やっぱり、ただただ軽いだけのお酒ではない、100%「愛山米」の『愛山酒』なんだなぁ〜。

価格は、1.8入り3,990円、720入り2,100円です。
チラッと聞いたかなり確かな噂話では、蔵では来季も「愛山酒」を仕込む予定だけれど、どうも100%「愛山米」ではないらしい‥‥? とすれば、今の秋田で100%「愛山米」の酒を造っている蔵は他にないはずだし、これが最後の100%「愛山米」の「愛山酒」になる‥‥かもしれません。そして、蔵からの案内には「1.8換算で限定300本」の極々限定とありました。
是非とも、お早めにお楽しみ下さるようお願い申しあげます。
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<2010年10月〜11月の予定>
・10月31日(定休日
・11月01日(月)「刈穂・生酛純米 21BY 出羽の雫」発売
・11月03日(文化の日)通常営業致します
・11月07日(定休日
・11月14日(定休日
・11月21日(定休日
・11月23日(勤労感謝の日)通常営業致します
・11月28日(定休日
by nbhkkry20 | 2010-10-25 21:14 | まんさくの花
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