出羽の雫 あと10日

 刈穂・生モト純米「出羽の雫」の品切れのお知らせをしたのが7月下旬。それから三ヶ月、皆々様には大変ご不便をおかけしており本当に申しわけありません。11月1日の「18BY・出羽の雫」発売日まであと10日、もう少しのご辛抱をお願い致します。
 蔵では、予定通りの出荷ができるよう準備をしているところですが、出荷本数は昨年とほぼ同じ。決して増やしておりません・・・『いつまでも あると思うな 旨い酒』ですぞ。是非、お早めにお求め下さるようお願い致しておきます。
 さて、昨日の日曜日。20年前、最初にこの「出羽の雫」の醸造を刈穂に依頼する際、強力な推進役を担ってくれた、蔵の営業のOKさんの退職をお祝いし、出羽の雫販売会の主催でささやかな送別会を催しました。
 当時、特定の小売店だけのためにオリジナル酒を造るなどということは秋田では全くなかったことで、蔵の了解を簡単に得られるはずがないと思っていました。ところが、OKさんの何としてでもという情熱と上手な説得で、社長にウンと言わせてしまったのです。つまり、OKさんがいなければ「出羽の雫」は生まれなかった、少なくとも刈穂の「出羽の雫」はなかったのです。
 お世話になったOKさんの第二の人生の出発を、「出羽の雫」でお祝いするのは当然のこと・・・なんですが、如何せん「出羽の雫」は完全に品切れ! ということで、瓶詰めされたばかりで酒質がまだ落着いていない、11月1日発売予定の「18BY・出羽の雫」を蔵から分けてもらい、計らずも送別会と同時に利き酒会をしてしまった・・・こればかりは、小売り酒屋の役得。どうか、ご勘弁を願います。
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 生モト造り特有の乳酸系の柔らかな香り、米から醸し出される酒本来のほんのりとした甘味は旨味となり、冷えている時はキリッと後が締まり、酒温の上昇と共に滑らかさが増し、極ぬる燗をすれば飲み飽きを忘れ、いつまでも飲み続けられるような気にさせてくれる、「米の秋田は酒の国」を体現するような純米酒、それが「18BY出羽の雫」。どうぞ、ご期待下さい。
・1.8入 2,800円 完売致しました
・720入 1,400円 

 ・・・この出来に、OKさんも大いに満足。8月に退職してから少し体調を崩していたとのことでしたが、自らの来し方を振返るように「出羽の雫」を大いに楽しんでくれました。良かった、良かった。
by nbhkkry20 | 2007-10-22 22:08 | 刈穂
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