やまと会の醸造研修(08-03-2 SUN.)

日照時間360分) 日照時間が6時間ですから、ほゞ一日中快晴のい〜い天気。こんな時こそ乳頭温泉にでも出かけて、雪山を見ながら露天風呂なんていいのになぁ・・・「やまとしずく」の販売会「やまと会」の醸造研修で、一日中、蔵の中と部屋の中でした。


c0084908_21455495.jpg 研修会場は、「やまとしずく」を仕込んでいる、(旧)南外村の出羽鶴の蔵。途中、神宮寺の岳見橋から見た雄物川は岸辺の雪も融け始め、青い空を映して、何となく春めいているようでした。


c0084908_21464082.jpg 出羽鶴蔵の玄関に下げられた小さい方の看板には、「平成18年全国新酒鑑評会金賞受賞蔵」とありました。その看板の前で、ニンマリしているのは蔵元の伊藤辰郎さん。今日は、社長さんも一緒に研修です。


c0084908_21473987.jpg 蔵で、みなさんを最初にお出迎えするのは、こんこんと湧く蔵の仕込水。蔵を案内してくれた製造部長の佐渡さんによると、ここの水は、ちょっと酸性寄りの軟水で、飲んでは旨いけれど、酒造りにはなかなか手強い水とのことでした。


c0084908_21484198.jpg 麹室。中に入れてくれれば嬉しいのですが、大人数の場合は、温度管理に影響があるので、こんな覗き窓はいいですねぇ。


c0084908_2149441.jpg 麹室の通路を挟んだ向かい側にある酒毋室。
 実は、蔵は甑倒しが終わり、米の蒸しはもうありません。ですから、麹造りや酒毋造りも終わっていて、どちらもガランでした。


c0084908_21503641.jpg 「やまとしずく」や、その他の特定名称酒が仕込まれる「やまと蔵」。


c0084908_21513273.jpg やまと蔵のタンクは、すべて開放型のサーマルタンク。
 サーマルタンクといえば、密閉型タンクを採用している蔵が多いのですが、酒蔵万流、それぞれです。
 純米や純米吟醸をここで仕込みます。もちろん、やまとしずくも、この開放型サーマルタンクで仕込まれています。


c0084908_21521662.jpg こちらは、本醸造や普通酒を仕込む「千年蔵」。「やまと蔵」より大きなタンクがたくさん並んでいますが、出羽鶴は、普通酒を中心に30%の減産ということで、けっこうタンクは空いていました。
 以前は、今頃の時期なら、蔵に入った途端フワ〜〜ンと酒の匂いがしたんですけどね。少し淋しい気分です。でもまぁ、特定名称酒の比率が年々上がっているとのこと。頑張りましょう!


c0084908_2153137.jpg こちらは、大吟醸などを仕込む「松乃蔵」。小さなタンクが4本の狭い吟醸用の蔵です。「出羽鶴・松の蔵仕込・袋吊り雫生酒」は、酒名の通りここの蔵で、小さく、丁寧に仕込まれました。季節限定酒ですので、お求めはお早めに。


c0084908_2154789.jpg 甑倒しが終わっても、上槽や火入れはまだまだあります。
 釜場では丁度、鑑評会出品クラスの大吟醸の瓶燗火入れをしていました。いつもなら、見学者に冗談をとばす蔵人さん達も、慎重で真剣。


c0084908_21545147.jpg 他の酒の何倍もの手間暇をかけて、出来上がった珠玉の逸品。毎日、こんなお酒を飲めたらいいなぁ〜、とつい思ってしまいます。


c0084908_21554976.jpg 最後は出来たばかりのお酒を置いておく、仮の製品倉庫。天井から吊られた灯や、総板張りの壁面など、倉庫にしてはちょっと立派すぎると思いません? 以前、「蕎麦と落語の会」を催した際に建て直したとのこと。
 こんな処で、落語と打ち立ての蕎麦を楽しめるなんていいもんです。で、もう一つ贅沢をいわせてもらえば、お酒はさっきの珠玉の逸品だったら、なお良し! ですよねぇ。


c0084908_21575194.jpg 製品倉庫の渡り廊下からふっと外を見たら、蔵は、まだこんなにもたくさんの雪に囲まれていました。
 この雪が全部融ける頃、丹誠こめて造ったさっきの珠玉の逸品が、広島の鑑評会会場で満開の花を咲かせていることを願って、蔵を後にしました。


c0084908_2158449.jpg 蔵での研修を終えて、利き酒&懇親会&宿泊は、温泉保養施設「なんがい・ふるさと館」。この雪の残り具合が、シュール。


c0084908_21593991.jpg
 どんなに丹誠をこめ、どんなに手間暇をかけても、美味しさを判断するのは飲み手。やまと会会員酒販店が利き酒するのを、落着きなく、不安そうに見ているのは、出羽鶴の佐藤杜氏さん(右手前)と刈穂の齋藤杜氏さん(真中)。
 「黒龍」「田酒」「九平次」など、県外の有名銘柄の参考品も含めて、全46点。利き酒の結果は、もちろん精白率の高いお酒に悪い評価はありませんでした。例えば、「出羽鶴・純米大吟醸・飛白 生」や「刈穂・純米大吟醸(山田40%)生」などは、出来たばかりで、酒質がまだまだ硬いはずなのに高い評価でした。
 そんな中で、多くの会員が「良し」としたのが、「刈穂・純米吟醸・六舟 中取り 生」と「出羽鶴・純米酒」。「出羽鶴・純米酒」は、安くて(720入 1,000円)旨いと、皆さん再発見だったらしいのですが、こちらはいつかご紹介したいと思います。
 ・・・で、肝心の今期の「やまとしずく」は? そうです、そうです。そうなんですが、純米吟醸は火入れをしたばかり、山廃純米は、山廃酒として最も味の判断をし難い搾ったばかりでの出品。そして、純米大吟醸は搾りはこれから・・・ということで、二人の杜氏さんにとっては、本当にタイミングの悪い研修会でした。
 でも、利き酒後の懇親会や、ふるさと温泉で暖まった後の懇親会延長戦では、県外の今をときめく超有名ブランドにも決して引けを取らない美味しさだと、皆さんの評価は高かったんですよ。だいぶ酔ってましたけども・・・ネッ。
 いや〜、楽しくて、本当にためになる研修会でした。
by nbhkkry20 | 2008-03-03 22:13 | やまとしずく
<< THE LAST SNOWST... 竿灯・19BY純米吟醸 ゆきの... >>