そのドヨンぶり、↑写真からでもお分かりですよね。何しろ、これでまだ3時頃。全体が、ドヨンとしてるでしょ。 さて、昨日の約束通り、新しく入荷したお酒のご紹介。 『白瀑・19BY 純米吟醸 備前雄町 瓶燗火入れ』です。 その一つ、これまで何度も書きましたが、今年の造りには杜氏がいなかったということです。 しかしながら、杜氏なしでも、今年の秋田の新酒の中で(誇張でもなんでもなく、真実)最もお客様からの「旨かった」という声が多かった『純米吟醸 山本』のようなお酒を醸しているのですから、白瀑の今年に限って言えば、杜氏の有無は関係なかったようです。生酒の6号酵母、7号酵母も尻上がりに評価が高まっているんですよ。 そして二つ目、昨年の備前雄町の出荷は10月下旬。一方、今年はそれよりも5ヶ月も早い出荷だということです。 この5ヶ月の熟成の少なさが、香味にどんな影響を与えているのか? 試してみるしかありません。ということで、早速、店先で利き酒です。 香りは・・・もう少しあってもいいかなぁ。でも、身体にまとわりつくようなのもイヤだし。まぁ、ほどほどの処でいい案配です。 口に含むと、ん〜〜〜爽やか。含み香が良いんですね、きっと。お酒に溶込んだ果物の香りのような含み香が、口中にジワジワと広がってゆきます。日本酒度が+3.0と昨年より甘口に振れているのに、喉に落とす寸前、ピリッと辛さを感じさせ、たぶん昨年より辛口です。 そして喉に、心地よい甘味(=旨味)を適度に残しながら、スーッとキレて・・・もう一杯! ただ一つ、昨年と比べてではないけれど、どうしても「熟成不足」かな? と思えるような処があります。それは、雄町酒だけがもつ「野性味ある円やかさ」という特徴を考えれば、香味全体を包む「円やかさ」が未だ充分ではない。雄町米の本来もっている熟成力からすれば、もっと円やかになるんじゃないか、そう思える点です。 ただ、それがこのお酒の全ての美味しさを否定するものではありません。出荷された後だって、開栓した後だって、日に日に熟成が進み、円やかに、円やかになってゆくはず。そして、その変化を楽しむのもお酒を楽しむことの大切な一つ・・・そんなふうに考えさせられる、未熟だけどキラリと光る魅力をもった今年の『白瀑・19BY 純米吟醸 備前雄町 瓶燗火入れ』です。 秋田では数少ない備前雄町米を使った純米吟醸、是非、お試し下さるようお願い申しあげます。 ・1.8入 3,400円 720入 1,700円
by nbhkkry20
| 2008-06-04 21:41
| 白瀑
|
カテゴリ
全体 秋田のいろいろ 品評会、きき酒会 秋田晴 朝乃舞 阿櫻 東一(佐賀県 嬉野市) 天の戸 新政 一白水成 角右衛門・福小町 刈穂 喜久水 銀鱗 上喜元(酒田市) 太平山 大納川・天花 高清水 たてのい 千代緑 出羽鶴 天寿 ネクスト5 春霞 秀よし 飛良泉 福乃友 豊盃(弘前市) 福禄寿 まんさくの花 やまとしずく 山本・白瀑 ゆきの美人 雪の茅舍 両関 WAKAZE 秋田の名産品・佐七の塩魚汁 秋田の名産品・稲庭干饂飩 秋田の名産品・アカシヤの蜂蜜 東北の酒・日高見 関東のお酒・神亀 関西の酒・梅乃宿 大分の麦焼酎・杜谷 宮崎の芋焼酎・松露 国産ワイン・甲州&善光寺 北国のいろいろ 日本のいろいろ 世界のいろいろ 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||