写真では、樹々の間から曇り空がかなり見えますが、実際に目に入るのは、圧倒的に緑、緑、緑。その緑の洞窟のような樹林を見つめていると、何故か、身体の中を涼しい風が吹き抜け、肩の張りがジワリ、ジワリと緩んでゆくような・・・家から歩いて15分、こんな街中にこんな自然があるなんて、幸せなことです。 ということで、グリーンシャワーで気分一新。ご紹介は、今日もexpensiveなお酒の続きです。『刈穂・平成20年金賞受賞酒 大吟醸原酒』。 「ま〜た、そんな高い酒」なんて云わないで下さいね。鑑評会シーズンが終わり、今は金賞受賞酒発売シーズン、「旬」のお酒なんですから。 さて、刈穂の金賞受賞酒について、蔵の商品コメントには次のように書かれています。『・・・・香味涼やかで、力強くあざやかな旨味が広がり、爽快なキレが特徴です。刈穂らしさを凝縮した酒質・・・』。本当に、そう? 東京の一般公開の私のメモには『僅かの渋味、熟成欲しい』とありました。確かに、香りも味もきれいで、若いけれど充実感のある旨味、後味に微かに渋が残るけれど、スーッとキレて良かった。これなら、少しexpensiveでも、それだけの価値はある金賞酒だと思います。 ただ、この金賞酒に使われた酒米が、35%まで磨かれた山田錦・・・ほゞ極限まで削られた山田錦のお酒は、熟成させればもっと「旨くなる」可能性が高い特徴があることを忘れてはなりません。 また、今の刈穂のほとんどの大吟醸がきちんと熟成を経て発売され、その香味が、今の刈穂の人気に繋がっている。つまり、熟成は刈穂らしい個性の一つになっているのではないか。美味しいからといって、このお酒を今飲み尽くしてしまうのは勿体ないじゃない? そう思うのです。 とはいうものの、この『刈穂・平成20年金賞受賞酒 大吟醸原酒』はやっぱり旬の酒、今が「買い」のお酒。いや、今「買っておくべき」お酒です。 そして、せめてこの秋までは寝かせて、熟成された真の旨味を楽しむ・・・そうすることで、初めて『刈穂らしさを凝縮した酒質』を楽しめるといえるんじゃないか・・・なんて、マニアックすぎますか? それに、キチンと熟成してくれるのも蔵の役目だと思うんですけど、ねぇ? それにしても、刈穂の人気は大したものです。少量出荷の限定品だとはいえ、発売と同時に完売したとのこと。当店での在庫も僅かです。 今すぐ飲むのも良し。じっくり寝かせるのは、なお良し。そして、夏の贈答品として、真にお酒の好きな方にはお贈りするにも最適。どちらにしても、お早めにお求め下さるようお願い申しあげます。 使用米:山田錦 精米率:35% 使用酵母:M310 アルコール度:17度 日本酒度:+2.5 酸度:1.6 ・720入 5,250円
by nbhkkry20
| 2008-06-25 22:12
| 刈穂
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