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竿灯・19BY純米吟醸 ゆきの美人(金沢酵母) 一回火入(08-02-29 FRI.)

c0084908_2210235.jpg時々日照時間100分) 気温が10℃近くで南寄りの風なのに、強過ぎて冷たく、雨が強くなる前後には雷が鳴り、春になろうとしているのか、冬に戻ろうとしているのか、心落着かない、四年に一度の2月29日でした。
←所々に残る雪は薄汚れて見苦しいのですが、雨が降り続いているので、この雪も朝までにはなくなっているかな。とはいえ、来週の天気予報には、雪だるまが、またまたズラーッと並んでいます。ん〜〜、まだまだですね。


 さて、閏年を英語では「leap year」というのだそうで、leapは「跳ねる」とか「躍進」。leap yearにふさわしく、酒質の「leap」が著しいお酒のご紹介。
 『竿灯・19BY純米吟醸 ゆきの美人(金沢酵母) 一回火入』です。
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 これまで、竿灯のお酒は二つほどアップしましたが、キチッと火入れをしたお酒をご紹介するのは今回が初めてです。
 ご存知のように、マンションの一階に蔵(?)を作り真夏に仕込みをして濁り酒を出したり、大変ユニークな酒造りをしている蔵です。そして、今年・・・昨年までは、使用米のほとんどが「秋田酒こまち」だけでしたが、今年は、麹米に酒こまち以外の米を使うという、蔵としては新しい試みに挑戦しているのです。
 その第一弾がこれ、麹米が50%精米の吟の精、掛米が55%精米の酒こまち、そして金沢酵母で仕込む。といえば、12月にご紹介した『純米吟醸活性にごり』と同じですが、その一回火入れヴァージョンです。
 この『19BY純米吟醸 ゆきの美人(金沢酵母) 一回火入』は『純米吟醸活性にごり』同様に、金沢酵母特有の雑味のないきれいで甘やかな香りで、飲み心を一気にかき立てます。口に含み転がしてやると、香りとひとつになった味わいは口中に充ちて、障りもなくスーッと喉に落ちてゆきます。
 日本酒度-2.0という数字も、1.7ccの味のある酸味と調和され、決して甘い! とは感じません。そして、アルコール度14〜15度だった『純米吟醸活性にごり』と違い、16.8度というアルコール度と、「吟の精」でしっかりと造った麹の力の所為でしょうか、お酒に力強さと張りがあり、全く飲み飽きをさせません。
 これまで、「竿灯のお酒は、優しすぎるからなぁ?」という声が数多く聞かれました。でも、この『19BY純米吟醸 ゆきの美人(金沢酵母) 一回火入』は違います。色白で優しい面差しの裏に、逞しさと力強さを秘めた、まさに秋田でなければ出会えない『ゆきの美人』です。
 そんな美人に、貴方も、一度でその虜になるかもしれませんよ〜。どうぞ、お覚悟を決めてお楽しみ下さい。お待ちしております。
・1.8入のみ 2,600円
終売致しました
by nbhkkry20 | 2008-02-29 22:21

刈穂・熟成大吟醸・滄溟海2001(08-02-27 WED.)

c0084908_2191447.jpg☃時々☁(日照時間80分)先日ほどではありませんが、北寄りの冷たい風が10メートル前後で吹き荒れ、-0.1℃の真冬日。凍った車の轍が、日照時間80分でも全く融けず、バリバリ、バリバリっとタイヤに踏みつけられる音が街のあちこちでしていました。
←柳にへばりついた雪も、へばりついたまま・・・こうして雪や寒さに痛めつけられるのに、季節になると、枝いっぱいの青々とした葉が川風に揺らめくようになるんですから、ホント植物は強いものですねぇ。 


 さて、しばらく品切れをしていた『刈穂・滄溟海(そうめいかい)』が再入荷致しました。先月、刈穂の蔵で行った、次期「滄溟海」のための利き酒会の様子はご報告しましたが、改めてご紹介致します。
 平成12醸造年の『刈穂・熟成大吟醸・滄溟海2001』です。
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 刈穂の特徴は、熟成酒にあると言われています。秋田では珍しい中硬水の仕込水が影響していると推測されますが、元の酒を凌ぐような古酒に変身させる条件は明確ではありません。
 しかし、最上の好適米を徹底して磨き、小仕込みでじっくりと醸し、低圧で中取り上槽をするような酒は、間違いなく美味しい古酒に熟成することだけは判っています。
 『滄溟海2001』は、この条件に適った鑑評会出品クラスの大吟醸を寝かせたお酒ですが、当初から古酒を造ろうとして寝かせたお酒ではありません。
 普通、刈穂の最上位の大吟醸は、各種鑑評会への出品やトップクラスの商品に調合さますが、製造上の都合で毎年少しづつ残ってしまいます。そして、醸造年毎に区分され、冷蔵庫に極々低温で寝かされるのです。
 そのお酒のいくつかを、数人の小売店が利き酒をして、今が飲み頃というお酒を選び、ほぼストレートに出荷する。それが、この滄溟海なのです。ですから、販売本数は年によって違い、醸造年も飲み頃によって前後することもあります。そして、今期見つけた飲み頃古酒が・・・2001年2月に上槽された大吟醸というわけです。
 35%精米の山田錦を使い、秋田流花酵母で醸し、日本酒度+3.0、酸度1.2というお酒に仕上げ、瓶詰め火入れから7年余り。厳密な温度管理をもって、低温貯蔵を続けてきました。
 歳月がもたらした穏やかで落ちついた吟醸香、滋味溢れる深い味わいとコク、余韻を残しながらも小気味良くキレてゆく・・・。熟成酒にこそ、刈穂の真骨頂があることを証明する美味しさです。
 淡白でクラシカルな日本料理から、やや濃厚な現代的な和食まで、料理を選ばずに美味しくお飲み戴けるはず。是非、お試し下さい。
・1.8入 6,600円  ・720入 3,300円
by nbhkkry20 | 2008-02-27 21:16 | 刈穂

日高見・山田錦純米 中取り 生(08-02-26 TUE.)

c0084908_1944688.jpg日照時間0分) 日中は4℃を超えて楽でした。でも、夕方からは冷たい雨で、日照時間はゼロ。一日中、な〜んとなくボ〜ンヤリ。
 ←駐車場に入ろうとしたら、残雪の中に鮮やかなレンギョウの黄色・・・まさか?  ですよねぇ。大将の粋なイタズラでした。
 おとつい強烈な爆弾低気圧が通過したばかりなのに、明日、またまた日本海側は吹雪で大荒れ、市街地でもドッサリ積雪という予報。もう、いらないよなぁ。


 さて、当店の数少ない県外酒の一つ、宮城県の日高見さんの新酒生酒が入荷して行きました。
 『日高見・山田錦純米 中取り 生』です。
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 日高見は、宮城県石巻市で幕末の頃に開業した旧い蔵です。
 日高見(ひだかみ)という名称は、この地方一帯が太陽の恵みを受ける伝説の国「日高見国」と称えられた、と日本書紀に書かれていることにちなんで命名されました。
 北国にあっても雪が少なく、真冬でも明るい日射しが燦々と輝く太平洋に面した石巻は、半年もの間雪に閉じ込められる秋田からみれば羨ましいかぎりです。そして、その地で醸されるお酒の味わいも、自ずと秋田とは対照的。カラッとした、透明感のあるキレの良さが特徴です。
 日高見では、その特徴を最大限に生かそうと、醪を搾った後の火入れ、貯蔵、出荷に大きな力を傾注しています。本醸造以上のお酒は、全て瓶貯蔵。しかも、冷蔵庫は酒質に応じて細かく分けた温度帯別。そして、全ての冷蔵貯蔵能力は蔵の出荷石数とほゞ同じ、というのですから並の努力ではありません。
 兵庫県産の一等米山田錦を60%精米し、宮城酵母で醸され、日本酒度+3.0、酸度1.8という酒に仕上がった、この『山田錦純米 中取り 生』も、蔵のそうした努力をはっきりと感じさせるものです。「滑らかで軽快、とろりとした丸み、やんわりとした甘味と酸味も最後にはピンと切れ」、ん〜む、もう一杯! となること請け合いです。
 生酒と一回火入れのひやおろしの一年に二回、それも注文された本数だけを出荷する極々限定酒です。
 ご注文、お問合せをお待ちしております。
・1.8入のみ 2,940円
by nbhkkry20 | 2008-02-26 19:12 | 東北の酒・日高見

春霞・純米吟醸 うすにごり生・霞(08-02-24 SUN.)

c0084908_20454989.jpg日照時間36分) 天気予測機能付置時計の“晴れてゆく”という昨晩の予測を信じて、ゆっくり朝寝坊して起きてみたら、雪は一晩でこの有様。 


c0084908_20461660.jpg 車から雪を落としながらメジャーで計ったら、約11センチ。予測通りに夜半には雪は収まっていたらしく、30センチなんていう大雪にならなくてホッとしています。


c0084908_2047017.jpg あれだけグォーグォーと唸っていた風もヒューヒューくらいになり、夕方には鈍〜いけど日がさしたりして、爆弾低気圧一過。秋田では大きな被害もなくホッ。


 さて、先週の日曜日に春霞・栗林酒造店さんを訪ねたことは書きましたけど、あれから、春霞さんの美味しいお酒を紹介してはいませんでしたネ。ということで、あの時の利き酒で一番良かった、と連れ合いが申していましたお酒のご紹介です。
 『春霞・純米吟醸 うすにごり生・霞』です。
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 このお酒の使用米は、春霞の蔵がある美郷町産の美郷錦・・・実は、町の名と米の名には特別な関係はありません。美郷錦は以前から美郷錦で、美郷町は平成16年に2町1村が合併して出来た町、つまり、美郷錦の後なのです。
 ですから、合併記念のお酒を春霞で造った際、その旧2町1村の農家では美郷錦という酒米を育てていなかったので、出来た酒のラベルは「美郷」でも使用米は「美山錦」だったという、思い違いのようなこともありました。
 しかし、今は違います。春霞を中心に、役場や農協とも協力し、町の農家は美郷錦の栽培に積極的に取組んでいます。
 美郷錦そのものは、収量が少なく倒伏しやすいため、県内での栽培面積は減り続けています。それなのに、この美郷町の町をあげての取り組みは、秋田の酒にとっては何とも頼もしい協力者(町)ができたような気がしています。よく、美郷町と命名してくれました。サンキュー。
 この美郷錦を55%に精米をし、9号系自家培養酵母で醸し、アルコール度17.7度、日本酒度-1.5、酸度1.6という酒に醸しています。
 「香りは穏やかで味とのバランスが良く、口に含んでからの膨らみがいい」酒ができるという、米の特性そのままに醸され、圧力を下げた搾りのため、不要な雑味を感じさせず、酸味のキレも良く、-1.5という甘味は旨味となって・・・旨い!
 霞のような微かな濁りが、少しづつ瓶内での発酵を促しているのだろうか、フチフチとした柔らか〜〜な炭酸が、新酒のフレッシュさを強く感じさせてくれるはず。
 今週末は、もう弥生三月ですが、秋田の春はまだまだ先。このお酒で、一足早く、春の霞の中に遊んでみるのも一興です。
 総出荷本数1.8換算で300本、蔵での在庫も払底間近のようです。是非お早めに、「遊び」にお出で下さい。
・1.8入 2,980円  ・720入 1,490円 完売致しました
by nbhkkry20 | 2008-02-24 21:00 | 春霞

爆弾低気圧通過中(08-02-23 SAT.)

c0084908_22103538.jpg後 猛吹雪(日照時間6分) 午後9時50分、北西の風15メートル、気温マイナス0.8℃。日中は気温も上がり、春一番のような生温い風だったのですが、今は横殴りどころではなく、上下左右殴り(?)の猛烈な吹雪。近くのDoCoMoの鉄塔が、グォー、グォーと唸り声をあげています。
 予報では、明日の朝までの積雪が20〜30センチ。せっかくの日曜日、朝からの雪除けはしんどいなぁ。


c0084908_22111315.jpg でも、我が家の天気予測機能付置時計(この時計の正式名称はこれでいいのかな?)は、「clearing↗」の位置で赤色ランプが点滅しています。ということは、6時間後には晴れてゆくという予測・・・この時計のお天気予測、思いのほか正確なんですよ。
 ということで、明日の日曜日は蔵を訪ねる予定もないし、「天気予測機能付置時計」の正確さを信じて、ゆっくり朝寝坊だぁ〜い。
by nbhkkry20 | 2008-02-23 22:18 | 秋田のいろいろ

たてのい・純米吟醸・生(08-02-22 FRI.)

c0084908_20365951.jpg 日照時間170分) 午前中は燦々と日が照っていたのに、夕方には雪まじりの雨。明日は、低気圧の通過で吹雪の予報です。気温が高めなので、きっとベタベタした吹雪だろうな〜。
 それにしても、雪の多い冬です。降雪量は、横手や湯沢など山沿いでは、一昨年の豪雪を超えているというのです。
 秋田・宮城の県境にある東成瀬村では、2月も今になって豪雪対策本部を設置しています。積雪が2メーターを超えたということですが、詳しくは、東成瀬村の村長さんのブログを覗いてみて下さい。過疎地と呼ばれる地域に暮らす人達の大変さと頑張りが伝わってきて、本当に面白いブログですよ。


 さて、新入荷です。
 今月初めにようやく新酒第一弾が入荷して、やっぱり旨い!と大好評の「たてのい」さんから第二弾、第一弾よりワンランク上のお酒『たてのい・純米吟醸・生』が入ってきました。
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 50%精米の秋田酒こまちを、今年は9号系の酵母を使い、日本酒度+0.5、酸度1.5、アミノ酸度0.5、というお酒に醸しています。アルコール度数が16.5とかなり低く仕上がったのですが、0.5という低いアミノ酸度と相俟って、非常に軽やかです。
 生なのに生臭くなく、原酒なのに重くない、日本酒度だって+0.5といえば甘い?と言われそうですが、決して甘くはない。ジューシー&フルーティ(ワインじゃないんですけど、ネッ)で爽やかな酸味と、スーッとキレてゆく後口で、これまでの生酒独特の重くてきつい印象は全くありません。ホント、飲みやすいですね〜。
 この美味しさなら、夏から秋にかけて出荷される、火入れのお酒の出来も大いに期待されるというものです。
 純米吟醸は、昨年より少し増石しましたと蔵では言っておりますが、県外での人気が高く、3月末には品切れとなるのは必至です。是非、お早めにこのジューシー&フルーティ(大事なことだから、二度言いましたよ)な香味をお楽しみ下さるようお願い致します。
・1.8入 3,000円  ・720入 1,500円
終売致しました
by nbhkkry20 | 2008-02-22 20:45 | たてのい

秋田晴・特別純米・ふうわり百壷天(08-02-20 WED.)

c0084908_11531541.jpg 時々後☃(日照時間70分) 南の風が吹いて昼頃までは晴れてたのですが、午後からはシトシト雨。駐車場の除雪した山盛りの雪もずいぶん融けるかなぁと思っていたのに、


c0084908_1154997.jpg 気温が下がり始め、夕方にはもうこの有様。道路はまたも、ベチャベチャ。めまぐるしく天気の変わる一日でした。


 さて今日は、新入荷ではありませんが、これまで特別に紹介していなかったお酒のご紹介。美味再新、といったところです。
 『秋田晴・特別純米・ふうわり百壷天』です。
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 酒こまち米を純米吟醸並みの53%まで精米し、日本酒度プラス・マイナス・ゼロ、酸度が1.3。少し甘めかな?と思わせる数字ですが、いえいえ、そんなことは全くありません。
 きれいで穏やかな吟醸香、飲み口は優しく、その名の通り「ふうわり」としています。が、しっかりとした芯があって、快い飲み応え。そのため、もしかしてこの美味しさには何か秘密が・・・あったんですね〜。
 蔵では、お酒の日本酒度や酸度は公にしても、酵母だけはなかなか公表しませんでした。当店でも、酵母は「ヒ・ミ・ツ」でした。実はそこに、美味しさの秘密があったのです。
 秋田県酒造組合のホームページの中の「秋田の酒大百科」から「酵母の話」に進んでみてください。その末尾にある「秋田県の開発した清酒酵母」表の一番下、「秋田純米酵母」が秘密を解く鍵でした。
 酵母の性質は「おだやかな吟醸香、醪の切れが良い、泡なし酵母」で、出来るお酒の酒質は「香りはAK-1より高く、こまち酵母よりもおだやか、酸の生成はこまち酵母より高くAK-1より低く、きめ細かくなめらかな味」、まさに『秋田晴・特別純米・ふうわり百壷天』です。
 昨年までは、県内のいくつかの蔵による試験醸造だったので、酵母の公表はできませんでした。でも、こんなに旨い「純米吟醸」を超えるような「特別純米」ができるのなら、堂々と、秋田純米酵母使用と公表して、皆さんにその真価を問うべき段階です。
 確かに、試験醸造は秋田晴以外の蔵でも行われ、今年からは多くの蔵で秋田純米酵母は使われ始めました。白瀑の「ど」、かまくらの純米吟醸「雪の音」など。しかし、秋田純米酵母を使って、これほど劇的な旨さを醸すことが出来たのは、『秋田晴・特別純米・ふうわり百壷天』以外に今のところありません! ・・・なぁんて、断定は出来ませんけどね。
 皆さんも、是非、秋田純米酵母が○なのか×なのか、試験官になったつもりでお試し下さい・・・こんなお酒の楽しみ方があっても、良いですよね〜?
・1.8入 2,800円  ・720入 1,400円 
by nbhkkry20 | 2008-02-20 23:00 | 秋田晴

出羽鶴・純米吟醸・袋吊り雫 生(08-02-19 TUE.)

c0084908_21541677.jpg 日照時間46分) 久しぶりに最高気温が+4℃を越えて、何とも暖かく感じられます。週末はまたまた吹雪という予報ですが、三寒四温、着実に春の足音が近づいているようです。


 さて、昨年秋の東北清酒鑑評会で、純米大吟醸が優等賞首席を受賞した出羽鶴酒造さんから、その首席酒のDNAをしっかりと受け継いだ新酒生酒が入荷してきました。
 『出羽鶴・純米吟醸・袋吊り雫 生』です。
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 「秋田酒こまち」を50%精米し、M310酵母で吟醸造りをした純米吟醸です。しかし、この純米吟醸の特筆すべき点は、この“程度”の純米吟醸では滅多にすることのない、「袋吊り」搾りで「雫」取りをしたことです。

c0084908_21554454.jpg←は、出羽鶴のホームページに掲載されていた、その袋吊り搾りの様子。


 お酒の搾り方は、大きく分ければ (1)ヤブタ式圧搾法、(2)槽(ふね)搾り、(3)袋吊り、の三通りありますが、どれが最も良い方法かは断定出来ません。
 (1)ヤブタ式には、搾り終わるまでお酒が空気と接触しないという良さがあり、(2)槽搾りには、荒ばしり、中汲み、責めという、三段階のお酒をとることができ、(3)袋吊りには、粕臭や雑味の極めて少ないお酒がとれるという、それぞれの特徴があります・・・でも、あえて言うなら、やはり飲みたくなるのは「袋吊り」搾りのお酒ですねぇ〜、皆さん!
 小さなタンクにぶら下げられた醪の入った袋の数は15〜20、一回分の搾りでこれしかぶら下げられられません。しかも、圧力は一切かけないので、酒粕の量も他の搾り方と比べれようもないほど出る、所謂、コストの高いお酒になってしまいます。
 ということで、袋吊りは、蔵のトップクラスのお酒や鑑評会出品酒などの高品質、高級酒の搾りに限られているのです。それを、あえて、この程度”の純米吟醸でやったのですから、これはもう、飲むしかありません。
 出羽鶴蔵のやわらかな仕込水から醸し出される滑らかな口当り、袋吊り特有の凝縮された香味がスーッと落ちてゆく透明感。しかも、搾りたて独特の新酒鼻もフレッシュで、かすかな滓を絡ませて不思議なタッチ・・・この“程度”の純米吟醸で、この程度の“価格”では滅多に味わえない、袋吊り効果満点の香味をお楽しみ下さい。
 完全数量限定出荷ですので、お早めにお求め下さるようお願い申しあげます。
・720入のみ 1,890円
by nbhkkry20 | 2008-02-19 22:04 | 出羽鶴

春霞の一本蔵(08-02-18 MON.)

c0084908_18593714.jpg 昨日の日曜日、仙北郡美郷町(旧六郷町)にある「春霞」栗林酒造店さんを訪ねました。
 気温は-2℃でしたが、お天道様が輝けば、な〜んも寒く感じません。雪原の向こうの白く輝く奥羽山系も、何とはなしに、“山笑う”という風に見えません? 天気予報では、一年で最も寒い時期を脱しつつある、と言っていました。


c0084908_1904931.jpg 蔵の表玄関。雪は昨晩も降ったらしく、杉玉の上にかなり積もっていました。


c0084908_1915526.jpg 夏には、蔵の前を通る人たちの喉を潤す“栗林(りつりん)清水”も止まっています。管の破裂なんていうことではなく、仕込の期間中ですから、仕込水が足りなくなるのを恐れてのことですね、きっと。


c0084908_1924241.jpg 専務の直章さんとお話をした応接用の座敷からは、大きな硝子戸を通して釜場が見えます。米研ぎ、蒸し、放冷・・・働く様子がひと目で分かるのです。
 今季は四日に一本の仕込みということで、今日の蒸しはなく、明日の朝に蒸す予定の洗米をしている蔵人さんの姿がありました。


c0084908_1935183.jpg 釜場からみる座敷は非常に明るく見えます。昔、あの座敷には囲炉裏や火鉢を前にして蔵元がでんと座り、こちらに睨みをきかせていたんでしょうかね。


c0084908_1943461.jpg ひときわ立派な室麹、いや麹室。室の外側の空間が広く、掃除や修理がしやすそうです。


c0084908_1951730.jpg 布を被せている床麹、奥に立てかけてある大箱を使う箱麹、もちろん大吟醸などは蓋麹の三通りです。 
 年期が入っているようですが、どこも清潔で、中の空気はカラリ。きっと、掃除や修理がキチンとゆき届いているからですね。


c0084908_196656.jpg 年季の入った麹室でも、少しづつ現代機器が入っています。この温度計は、計測値をワイヤレスで杜氏の部屋にとばしています。


c0084908_1964928.jpg ここ数年で、サーマルタンクも増やしました。左の仕込17号は今年で二造り目の「特別純米・栗林」。
 小売価格が2,730円の特別純米の仕込みがサーマルタンクですから、やはり「栗林(くりばやし)酒造店」、「栗林(りつりん)」には殊の外リキが入ってます。仕込経過表をみたら上槽も間近のようで、生酒の出荷が本当に楽しみです。


c0084908_1974172.jpg 他の仕込みタンクもほとんどが水冷ジャケット巻きで、品温調整もバッチリ。


c0084908_1991882.jpg さて、↑のサーマルとジャケット巻きのタンクのある蔵は、釜場に最も近い場所にありますが、実は、春霞の蔵はそこから延々と奥へ伸びているのです。板戸を開けて、また開けて、またまた開けて、また開けて・・・進むこと板戸8枚、その距離、およそ100メートル。


c0084908_1910337.jpg 映画の忠臣蔵で、討ち入った赤穂浪士が吉良上野介を探す場面、浪士が次々と唐紙を左右に開けてゆくあの映像を思い出してもらえば、この雰囲気が分かります・・・って、知らない?
 そして、安くて旨い! と大好評の「秋の精純米・一本蔵」の由来となった長い長〜〜い「春霞の一本蔵」なのです。


c0084908_19105055.jpg 板戸8枚、100メートルの先にあったのは、一昨年に設備した15坪の大型冷蔵庫。優に8,000本(80石)を越える本数が入ります。一本蔵での土蔵熟成も楽しみですが、これだけの冷蔵設備があれば、熟成方法の巾はグンと広がります。
 熟生、一回火入れ瓶熟成、長期低温熟成・・・イヤハヤ、何とも頼もしい100メートル先のゴールでした。


c0084908_19113468.jpg 大型冷蔵庫から今度は100メートルバック、座敷に戻って利き酒です。
 左から「純米吟醸・深山春霞・無濾過生原酒」、「純米吟醸・うすにごり 霞」、「特別純米・生一本・無濾過生原酒」です。
 では早速・・とはいかず、運転手はボクだ。利き酒キミだ。今回は、一緒に行った連れ合いにお任せです。


 中で最も評価が良かったのが、「うすにごり・霞」。生特有のジュワッとした酸味が美味しく、フレッシュ感抜群。
 次に「生一本・生原酒」。山田錦の、生硬だけど厚みのある旨味、生熟成や火入れ後瓶熟成で益々その旨味が深まるでしょう。
 「深山春霞・生原酒」。秋田美山錦と9号酵母という、春霞の伝統的な仕込み配合。生より火入れ後の熟成で花開くのでは。冷やでも燗でも旨い、オールマイティな純米吟醸になるはず。

c0084908_19132359.jpg 帰りの車で、利き酒が過ぎた連れ合いが撮った写真。
 来る時はあんなに晴れていたのに、帰りは、前の車が見えなくなるほどの猛吹雪。霞たなびく春はまだですが、「春霞」は、大いに待ち甲斐のあるお酒になることは、絶対に間違いなさそうですよ。


 ということで、春霞の新酒生酒が入荷しております。
・「純米吟醸・うすにごり 霞」1.8入 2,980円 720入 1,490円
・「特別純米・生一本・無濾過生原酒」1.8入のみ 3,150円
by nbhkkry20 | 2008-02-18 19:17 | 春霞

刈穂・純米大吟醸生 中汲み(08-02-16 SAT.)

c0084908_2039039.jpg ☃後日照時間54分)珍しく車を走らせる仕事の多い日で、その間、気温表示を外気温表示(OUTSIDE TEMP)にしていたのですが、-1℃から上がることはありませんでした。大雪、風雪、波浪の注意報もずーっと出っぱなしの真冬日。土曜日だっていうのに、この寒さじゃ川反通りも人出が少なくて・・・早く暖かくなってほしいなぁ。



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 40%精米の秋田酒こまちを使い、M310酵母で低温長期の吟醸仕込みをしたお酒ですから、これを「袋吊り」して「原酒」のままなら、もう完全に鑑評会の出品酒候補にもなるお酒です。
 そうなると価格もそれなりで、なかなか「刈穂の純米大吟醸」を楽しむことができませんので、こちらの上槽は槽掛け搾り。但し、「荒ばしり」や「責め」の時間帯で搾った部分を交ぜないで、中間部分の「中汲み」酒、それに少し加水調整(アルコール15〜16度)をし、瓶詰め出荷したお酒です。これなら、懐具合を心配しないで楽しめるというものです。
 「中汲み」搾りをしたお酒の良いところは、清澄で清々しい香味ながら決して薄っぺらなものにはならず、馥郁とした香味の微粒子が酒に溶け込み、味わいが、じわっ、じわっと広がるようなお酒になることです。この「刈穂・中汲み」がまさに、これ!
 また、香味が清澄な「中汲み」酒は、生酒にも拘らず、香味が濁らずに生熟成が利くのです。発売されたばかりのフレッシュさとは違う、適度に熟れた果実のような、生熟成酒の香味も良いもんですよ〜。
 ところで、昨日ご紹介した『刈穂・純米吟醸 六舟 無濾過中取り生原酒』も同様ですが、「中汲み」や「中取り」をした残りの「荒ばしり」や「責め」の部分はどうなるのでしょう? 一体、どこへいくのでしょう? それを考えると、夜も寝られない・・・いや、そんなことで寝不足になるよりも、先ずは、この美味しさを楽しみましょう。
・720入のみ 2,625円 
by nbhkkry20 | 2008-02-16 20:40 | 刈穂