小春日和

 来週末には師走だというのに、何ともいい天気。気温10度の晴天、ちょびっと降った初雪以降、とんと時雨れないし寒くならない。身体は楽なんだけど、温暖化が着実に進んでいるようで、心持ちはよくない。なんて云ってても、ドカッと去年みたいな大雪になったりして、お天気ばかりは意のままにはなるはずもなし。
 大赤字のセリオンタワー前の埠頭で、暖ったかい日射しをうけて釣りをする人達。遠くには男鹿半島が霞んで見える。
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# by nbhkkry20 | 2006-11-25 22:26 | 秋田のいろいろ

Autumn in Nshiki(mura)

 角館町、田沢湖町、西木村が合併して今は仙北市。各町村の歴史も何も無視して、仙北地方だから市の名前が仙北市なんて、あまりにも芸のない命名だと思うんですけどもね。でも、角館市とつけると田沢湖町が合併はイヤだって言うし、その逆もダメ。もともと仲が悪かったらしいのですが、それで仕方なく仙北市。
 行政は一緒になったのに観光協会はいまだに別々、市からの補助金もそれぞれに出されていて、行政スリム化中の市は困っている、という記事を新聞でみました。
 そんな中で、旧西木村だけは「まあ、どっちでも・・・」というようなのんびりした雰囲気なんですが、そののんびりした西木(村)を通って田沢湖へ、そして帰りには角館へ。

 西木(村)の道の駅「むらっこ物産館」で、「むらっこ感謝祭」をやっていました。西木小学校の現在の娘さん達とOBの娘さん達が、賑々しくドンパン節でひと踊り。物産館の周囲は西木(村)の特産品「栗」の林が広がる熊でも出没しそうな自然豊かなところですが、この賑やかさでは熊も今日は出て来れないでしょうね。
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 むらっこ物産館から潟前山を登ると、途中はず〜〜っと栗の林が続きます。落ちている栗を拾うなという看板がありました。c0084908_20453483.jpg まさか落ちてないだろうと思ったけど、ありましたありました。あまりにも小っさいから、農家の人も拾わなかったんでしょうが、何となくそのままにしてきました。c0084908_2046552.jpg 西木(村)の栗って、実際はこんなに大きい日本一大きな栗なのです。そして、美味しい!c0084908_20463780.jpg
 栗林を通って、潟前山の頂上に登ると見えてきたのは田沢湖。周囲約20キロの田沢湖ですが、潟前山から見る田沢湖は絶景でした。真向かいに見える、見目麗しい山は駒ヶ岳(連山)。1970〜71年に爆発した活火山ですが、これが乳頭温泉郷の源なのです。もちろん、6月に新装なった「アルパこまくさ」で真っ白に濁った温泉で心も身体もリラックスしてきましたよ。
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 帰りがけ、角館のF進堂さんで「金柑饅頭」を買ってきました。いつ行っても人がいっぱいの武家屋敷通りの裏の裏の通りにあって、こちらはひっそり。お店では、滅多に観光客に会うことなどありません。もし表通りに出たら絶対に売れる! 饅頭です。でもネ、今のままでいてほしいのです。どこやらの煎餅や漬物や饂飩のように、ではなく。丸ごと一個入っている金柑は苦くて甘い、大人でなくては分からない味わいです。c0084908_2048896.jpg
 そのF進堂さんの看板娘ちゃん。ガラス戸の向こうで得意のブタ顔。まん丸で、饅頭みたいに可愛かったので記念にパチリで、すっかり秋を満喫した一日でした。
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# by nbhkkry20 | 2006-10-21 20:49 | 秋田のいろいろ

旭川上流

 あっという間に気温が下がり、ついに秋田市でも10度を割り今日の最低気温は7度。朝方、冬用の布団をかけているのに寒くて目が覚めてしまいました。それでも、昼間は17度。空気は爽やかだし、気持ちのいい一日でした。
 山々の紅葉がだいぶ里まで降りてきたというので、秋田市の近郊はどうかなと思い、太平山が近くに見える所まで旭川に沿ってサイクリングロードをポタリングしてみました。
 稲刈の済んだ田んぼが寒々しくなっているのかと思ったら、残った稲株から青々とした葉っぱが出始め、それがうねうねと続く。まるで田植えの後のような不思議な光景の向こうに見えた太平山、紅葉は始まっているんでしょうが、どの辺りまで降りて来ているのかなあ。少し曇っているせいか、この写真じゃよく分かりませんね。
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 7月の雨で崖が崩れたサイクリングロードは通行止めが続いていて、この道をポタリングするようになってから一度もここから先へ行ったことがありません。「国民の森まで6キロ」という標識があったけど、11月になって雪でもふったら修復工事は完全になし。その6キロを走れるのは、いつになることでしょう。

 ということで、下の写真は通行止めの標識がある辺りの旭川の景色ですが、けっこう良いですね。モネとかマネとかの絵になりそうな風景してません?
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# by nbhkkry20 | 2006-10-13 21:47 | 秋田のいろいろ

米を忘れた酒造り

 秋田の地方紙・秋田魁(さきがけ)新聞の8日の社会面に載った記事が、今、秋田の酒蔵にちょっとした衝撃を与えています。「米の秋田は酒の国」という半世紀近くにわたって使ってきた秋田酒のキャッチフレーズに、「?」が付きかねない記事だったからです。
 魁新聞のホームページからも読めますが、特集記事は会員登録がなけりゃ読めないっていうケチなホームページですので、少し長いんですがコピーをします。
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酒造好適米「美郷錦」のいま
県外蔵で評価高まる
思わぬ人気に関係者は複雑

 国内最高峰の酒造好適米「山田錦」に匹敵するとされ、県内酒造業界が期待を寄せる「秋田酒こまち」の開発過程で誕生した酒米がある。名称は「美郷(みさと)錦」。「秋田酒こまち」の陰で、県内では高い評価は得られず、使用する蔵元は少ないものの、このところ県外の蔵元から注目が集まり始めている。美郷錦で仕込んだ酒は熟成に耐えられるタフさを備え、食事に合う柔らかい口当たりに仕上がるというのが、その理由。ただ、種子は県酒造組合で管理しており、本来は「県外への出荷はあり得ない酒米」であり、思わぬ人気に県内の蔵元の受け止め方は複雑だ。

「バランスがいい」
 日本酒通で知られる漫画家の高瀬斉さん(東京都杉並区)は、美郷錦で仕込んだ酒にほれ込んでいる1人。県内の複数の蔵元の酒を飲み、「人それぞれに好みはあるけど、香りと飲んだ時の味の膨らみ、感触が自然だよね。何かが突出しているのではなくてバランスがいい。飲んで思わず『おお、うまいね』と言ってしまう」と口元を緩める。
 美郷錦は県農業試験場と県酒造組合、県総合食品研究所が共同で開発した。昭和62年に「山田錦」と「美山錦」の酒米同士を交配、優良個体選抜や特性検定を行い、平成5年からの試験醸造を経て、13年に県の認定品種となった。
 酒米としてはタンパク質が少ないなど酒造適性に優れているが、収量が低く、倒伏しやすいため、栽培のコツをつかむまでに4、5年かかるという難点もある。
 15年に県の奨励品種となった秋田酒こまちは、県内に43ある蔵元のうち大半が使用し、栽培量も年々増加しているが、美郷錦を使用している蔵元は6つほどしかなく、栽培量は減少傾向にある。
 県内では醸造価値が低く見られているのに対し、数年前から県外の蔵元が美郷錦を使い始めるようになった。
 純米酒造りに力を入れる三浦酒造(青森県弘前市)は取引のある県内農家に薦められ、3年前から使用、純米吟醸酒を仕込んでいる。三浦慧社長(65)は「お燗(かん)に適した酒になる。栓を抜いて(空気に触れて)から良くなる」と、米質を高く評価する。
 熟成酒を得意とする鯉川酒造(山形県庄内町)はぬる燗に適した酒米を探し求めるうちに美郷錦に出合い、昨冬初めて仕込んだ。佐藤一良社長(47)は「口に含んでからの味の膨らみがいい。(醸造過程では)発酵が素晴らしかった」と振り返る。
 ほかにも山形、宮城県の2つの蔵元で採用。ことしは滋賀県の蔵元も興味を示している。

「認められない米」
「うまい酒ができる」と県外の蔵元からの評価が高まる美郷錦
 しかし、県酒造組合からすれば、これらの蔵元が使用している美郷錦は「認められない米」。
 美郷錦の種子は同組合が管理しており、組合から蔵元に渡った種子で、蔵元が農家と契約栽培して醸造することになっている。ところが、県外の蔵元には種子を渡していないため、“公認”はできないのだという。
 ではなぜ県外に流通しているのか—。実は、蔵元と契約栽培をしていない県内農家が、内々に譲り受けた種子を使って栽培しているからだ。
 この農家は“非公認栽培”について、「種子が変異しないように丁寧に育てている。農家にとって一番大変なのは米を買ってもらうこと。悪いものを作れば、翌年からはいらないと言われてしまう。だから必死に作るし、現に買ってもらっている」と自負する。県外蔵元の評価も、「高品質」とすこぶる評判がいい。
 組合としては、思いもよらなかった形で県外から届いた高評価。複雑な思いが広がる中、今季も県外で美郷錦を使用した酒造りが計画されている。(以上、魁新聞の記事)
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美郷錦を使ったお酒は県内6蔵とありますが、当店の扱いは下記の3蔵。
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 他には「春霞」が、町村合併で「美郷町」と町名変更したのを機に美郷錦を契約栽培し始めて地元専売の「美郷」という純米吟醸で発売しているはず、他の2蔵ははっきりしません。
 ず〜〜っと以前、まだ開発途中で美郷錦という名前がなかった頃、白瀑が「山女錦」という名で、太平山が「第三の米」という名称を使って試験的にお酒を造ったことがありました。新聞記事の通りに、「香味のバランスが良く、味が膨らみ、開栓してからも味崩れがなく、秋田の酒米で造った極上のお酒」と、当店の古くからのお客さんの語り草になっているほどの美味しい酒でした。
 山形では、上記記事の鯉川酒造の他に、当店で扱っている「上喜元」でも大吟醸の中取りを去年だしましたよね。宮城の蔵は不明ですが、青森の三浦酒造といえば「豊盃」。当店では、豊盃米の純米吟醸を扱っているので、次回にでも問合せをしてみようと思います。
 それにしても、秋田の酒蔵というか酒造組合って「ケチ」ですね〜。
 秋田で美郷錦を非公認栽培している農家を知っていますが、彼は生半可な酒米農家でありません。栽培が楽で売れるとなったら、栽培の難しい吟の精や美郷錦や美山錦をさっさと止めて、酒こまちばっかりに転換してしまうような農家とは違います。こんな「真っ当な」農家に圧力をかけて、良質な酒米を県外に流出させている、何とも阿呆なことです。
 何よりも、様々な米で仕込むことで、秋田のお酒に多様性が生まれ、消費者の選択の巾を広げ、飲み比べを楽しんでもらえると思うんですけどもね〜。
 「県外で」評価の高まっている「美郷錦」のお酒。新聞に掲載されたのも何かの縁です。ひとつ、お試しになりませんか。ご注文、お問合せをお待ちしております。
# by nbhkkry20 | 2006-10-11 21:46

沈黙の秋

 風はまだ強かったんですが、雨もあがり朝から青空が広がるまさに爽秋の一日でした。
 でも、昨日の犠牲者と遺族のことを思うと、いかにも今日のこの晴天が恨めしい。最新装備をした漁船や貨物船が、何故あの荒天を避けられなかったのか? 今朝の報道でこんなことを言っていました。
 今の天気予報は地域的にも時間的にも大変に詳細で、そのうえ船の性能は格段に向上し容易に嵐を回避できるようになった。それだけに予報を受取る側は、ぎりぎりまで天候の変化を気にしないで行動する。しかし今回の低気圧は、その予報や予想を上回る急激な速度で発達したのではないか、というのです。
 最近の世界中でおきている天候の極端化は、日本だけが逃れられるものではありません。これまでに体験したことのない雨や風や波、どんな最新設備を備えたとしても、自然の脅威はそれを越えて人間に襲いかかることがあることを決して忘れてはならないのです。
 そんな自然の脅威や環境の悪化に対して世界中の叡智を結集して立ち向かわなければならない今、追い詰められたとはいえ、誰が見ても理不尽な理由で核の実験をするとは、何とも悲しい。
 レイチェル・カーソンさんは、農薬の怖さを「沈黙の春」と表現しました。今日の澄み渡った爽やかな空気の中を、音もなく色もなく静かに静かに近づく何かがあるとしたら・・・「沈黙の秋」です。
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# by nbhkkry20 | 2006-10-09 20:43 | 秋田のいろいろ