刈穂・純米新酒しぼりたて 中取り(08-12-12 FRI. )

刈穂・純米新酒しぼりたて 中取り(08-12-12 FRI. )_c0084908_22335738.jpg夜は時々日照時間0分)一日いっぱい曇り空でしたが、夜になって、雲の合間から見事な師走の満月。信号待ちの車から撮りました。
空気の澄んでいる冬の月は、ホントに美しい。雲に隠れるまで見とれてしまい、信号が変わったのに気づかず、後ろの車にプップッとどやされてしまいました。


刈穂・純米新酒しぼりたて 中取り(08-12-12 FRI. )_c0084908_22343834.jpgさて、去年の今ごろ店先に吊り下げた杉林が、こんなに真っ紅になりました。昨冬に仕込んだお酒の熟成が進んで、今が飲み頃ですよ、と知らせているんですが‥‥


刈穂・純米新酒しぼりたて 中取り(08-12-12 FRI. )_c0084908_2235779.jpg今日、真新しい杉玉が届きました。青々とした杉玉は目にも鮮やかで、店先がピリッと引き締まるよう‥‥店番をする夫婦の熟成も進んでいるので、せめて杉玉くらいは年に一度は若々しくしないと、ネッ。


杉玉を替えたのを知っていたかのように、またまた20BYの新酒が入荷です。
『刈穂・純米新酒 しぼりたて 中取り』です。
刈穂・純米新酒しぼりたて 中取り(08-12-12 FRI. )_c0084908_2235575.jpg
使用米は昨年と同じ酒こまちですが、昨日の「雪の茅舍・純米吟醸の生」と同じように、今年はその精米率を変えて仕込まれました。昨年までは精米率50%の「純米吟醸 新酒中取り」でしたが、今年は65%。65では、さすがに純米吟醸ではなく、今年の新酒は「純米酒」です。
では何故、純米吟醸ではなく純米酒としたのか? 蔵からははっきりと聞いてはいませんが、たぶん、こんなご時世ですから(‥‥都合悪くなるとこの言葉ばっかりで、すみません)少しでも廉価な方が売れるだろうということらしいのです。仕方のないことかもしれません。でも、廉価だからといって、決して手抜きは致しません! 刈穂は。

先ず、麹を造る種麹には、秋田今野商店が新しく開発した麹菌「吟味」を採用。お酒の苦味成分となるアルギニンの生成量が、従来の種麹の1/10に低減できる種麹なのです。また、酵母は、ここ数年にわたる刈穂の酒の中から香味の良好な酒を選び、その酒から採取した酵母を自家培養した「KSP」酵母を採用。しかも、上槽は手を抜く事なく「袋搾りの中取り」。
吟醸造りでなくとも、吟醸造りと同じような効果を得る対策を隅々にまで施しての仕込みを行ったのです。

で‥‥その味は?  吟醸香とまではいかないけれど、口に含むと爽やかできれいな含み香。鼻孔に抜ける際も、普通純米にありがちな米臭さは全くありません。それだけに、刈穂特有の酸味と相俟って、新酒独特の新鮮さを強く感じさせます。

その酸味はいつまでも口中に残らず、ほのかな甘味を伴い、すーっとキレて、もう一杯飲みたくなる。ん〜〜ん、これなら純米吟醸でなくとも、純米新酒で充分。このあたりが、種麹「吟味」の賜物なのかもしれません。
ただ、苦味もまた味の一つということを考えれば、それを低くしたことで消えてしまった味も、もしかしたらあった‥‥刈穂の酒としては、少し柔らか過ぎではと感ずる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方の為に、実は、この新酒生酒の別ヴァージョンがあるんですが、それは、来週早々入荷の予定。どんなヴァージョンで出荷するのか‥‥楽しみですねぇ。
そして、その二つのヴァージョンで出荷する今年の『刈穂・純米新酒しぼりたて』。 1.8入りで2.520円、720入りで1,260円は、廉価といえるのでしょうか?  そうではないのでしょうか? 
そればかりは、飲んでからでなければ判断出来ませんよね。

*別ヴァージョンは1.8入りのみです。
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<12月〜2月の行事予定>     
・12月14日(日) 定休日・酣々塾の忘年会
・12月21日(日) 午後から営業致します
 12月23日(天皇誕生日) 通常営業致します
・12月28日(日) 午後から営業致します
・12月31日(水) 午後5時閉店致します
・ 1月元旦〜2日   お正月休み
・ 1月 4日 (日) 定休日
・ 2月 7日 (土) 酣々塾・秋田市内で「酒蔵」散歩
by nbhkkry20 | 2008-12-12 22:52 | 刈穂
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