太平山・純吟 秋田生モト No.12 (09-02-03 TUE.)

僅かに日照時間・12分
太平山・純吟 秋田生モト No.12 (09-02-03 TUE.)_c0084908_22581371.jpg午後3時前後に10分くらいの日照時間があって、ちょうどその頃に千秋公園を歩いていて撮ったのが今日の写真。

気温は1.5度、冷たい空気は顔に痛いほどでしたが、少しでも青空が見えると気分はいいもんです。
明日は全国的にいい天気のようですが、及ばずながら、秋田も午後から晴れ〜の予報。今日よりも、少しでも長く青い空を見たいな〜。


さて、今日の秋田魁新聞に、県の醸造試験場と酒造組合などが共同開発した「純米酒向け新酵母2種類を発表」という記事が出ていました。

開発目的や、新酵母の特徴などは新聞の記事でお分かりになると思いますが、実は私も「秋田市内の酒販店」の一人として共同開発の一翼を担い‥‥なんて大袈裟なことではなく、ただただお酒を唎酒しては、あ〜だこ〜だと、参考になったかどうか分からないような感想を述べることで、協力させてもらいました。

その新酵母を使ったお酒は、19BYから幾つかの蔵で試験醸造されていました。「白瀑・山本」「竿灯・ひらり」「福禄寿・隠れ彦べえ 良心」等々で、県内外でけっこう人気がありました。美味しかったですよね。
そして今年、新酵母を採用した蔵は一気に30蔵。ですから、これから春先にかけて、様々な蔵から新酵母の新酒生酒が次々と出荷されるはず、楽しみですネ〜。

ですが、その前に‥‥昨年12月3日のブログの<行事予定>に「12月10日・酵母開発研究会会議&唎酒」とさりげなく書いていますが、その時の唎酒は、新酵母で造られた19BYのお酒の「品評会」的な唎酒にもなっていました。

そして、醸造試験場、酒蔵、酒販店の新酵母の共同開発をした方々が行ったその日の唎酒で、抜群の成績、ではなく大好評だったのが‥‥今日ご紹介の『太平山・純米吟醸 秋田生モト No.12号仕込』です。
太平山・純吟 秋田生モト No.12 (09-02-03 TUE.)_c0084908_22584923.jpg
使用米は55%精米の秋田酒こまち、酵母は新酵母「秋田酵母No.12」を使い、日本酒度+1.0、酸度1.8、アミノ酸度1.4というお酒に仕上げていますが、このお酒の特色は新酵母を使ったというだけではなく、酒毋が秋田流生モト仕込であるという点だと思います。

「酒毋」に関しては、私ごときに簡単に分かり易く説明しろと云われても無理でして、インターネットに通じておいでの皆様なら、ちょこちょこっとお調べ下さればお分かりになると思います。秋田流生(キ)モトについてもご同様に‥‥

秋田酵母No.12の、バナナ系の香り(酢酸イソアミルという香気成分)が飲み心を刺激し、スーッと軽く飲ませるという新酵母の特色は確かに醸出されています。ただ、前述の「山本」「ひらり」などと比べて特徴的なのが、どっしり感というか飲み応えというか、生モト特有の「酸」がお酒に深みをプラスしているように思えるのです。

また、新酵母が求めた後口の爽やかさも、このお酒は軽やかにキレるというよりも、その生モト酒毋が醸出した「酸」の、ギリッと引き締まった爽快感なんですね〜。ん〜〜む、なるほど。12月の「酵母開発研究会会議&唎酒」で、いわゆるプロの方達に高く評価された理由が分かるなぁ‥‥そんなお酒なのですが、諸事情により、残念ながら在庫はホントに僅か。1.8入り(3,150円)で10本、720入り(1,575円)で6本しかありません。
秋田酵母No.12と秋田流生モトの、初めてのコラボを確かめてみたいと強くお思いの方は、是非是非、お早めに‥‥。
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<2月〜4月の行事予定> 
・ 2月07日(土) 酣々塾・秋田市内の「酒蔵」散歩
・ 2月08日() 定休日・天の戸の蔵開放日
・ 2月15日() 秋田の日本酒を 地産地消で おいしくいただく会
・ 2月25日() 定休日
・ 3月02日() 定休日・やまとしずく醸造研修会
・ 3月19日(木) 新酒鑑評会の一般公開 
         県酒造組合主催・究極の日本酒を味わう会
                       (詳細は県酒造組合のホームページで)
                       
・ 4月04日(土) 法事のため臨時休業
・ 4月05日() 定休日 
by nbhkkry20 | 2009-02-03 23:03 | 太平山
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