全国新酒鑑評会の成績(09-05-24 SUN.)

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 いづれがアヤメかカキツバタ‥‥では、ありません。
 花菖蒲、と書かれていました。こんな季節になったのですね。

 先週22日に全国新酒鑑評会の審査結果が発表されました。
 県別の金賞数は、新潟県が22蔵、山形と福島県が各々18蔵、そして秋田県が15蔵で、秋田はまぁまぁの成績。蔵の数での金賞受賞率でいえば、たぶん一番のはずです。秋田全体としてのレベルの高さを証明したような数字だと思います。

 ところで、この鑑評会が1部(山田錦の使用割合が原料米の50%以下)、2部(山田錦の使用割合が50%以上)に分かれているのはご存知の通りです。
 そこで、上記の県ごとの1部での受賞数をみると、新潟が11蔵、山形0蔵、福島1蔵、そして秋田が6蔵。新潟県の1部での受賞数の多さが目立ちます。と同時に、山形県が一蔵もないということも、何か特徴的です。

 想像するに、新潟の1部での酒米は、「越淡麗(コシタンレイ)」という酒米がほとんどの蔵で使われたのだと思います。
 「越淡麗」は山田錦と五百万石の掛け合せから生まれた酒米で、「山田錦のふくよかさと、五百万石のキレのよさ」を特徴として、新潟の数多くの蔵から大吟醸や純米大吟醸が出荷されています。
 今は高級酒用として高精白で使用されていますが、これから生産量を増やし、普通の純米や純吟にも使う予定だとか‥‥ん〜〜む、秋田の「酒こまち」の強力ライバルになりそうだなぁ。
 
 秋田や新潟のように、高級酒から普通純米まで地元酒米でというのとは反対に、高級酒や鑑評会用はどうあっても山田錦でというのが山形県。
 では、山形では地元産米の高級酒はないかというと、そんなこともない。出羽燦々の40%仕込みの大吟醸や純米大吟醸が、たくさんあります。但し、非常に価格が手頃、というのが特徴的です。もしかしたら、そこに山形県の戦略があるのかも‥‥。
 
 そんなふうな図式が審査結果からみえましたが、いづれにしても各県、各蔵の切磋琢磨こそが、美味しいお酒を醸す大きなエネルギーになっていることは間違いなし。それを考えれば、この鑑評会には充分に意義があるし、酒蔵のある限り続けてほしいものです。
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<5月〜6月の行事予定> 
・ 5月27日(水) 全国新酒鑑評会・製造技術研究会 (於・東広島市)
・ 5月31日() 定休日       
・ 6月04日(木) 初披露! 秋田酵母No.12、No.15仕込み清酒(全種類)
                        発売7年目 秋田酒こまち仕込み清酒(全種類)
                       『秋田の酒を楽しむ会』(於・ホテルメトロポリタン秋田) 
                        詳細は、県酒造組合のホームページをご覧下さい
・ 6月07日() 定休日       
・ 6月14日() 定休日             
・ 6月17日(水) 全国新酒鑑評会・公開唎酒会&日本酒フェア(於・東京池袋)
・ 6月21日() 定休日             
・ 6月28日() 定休日 酣々塾定例会 於・くもりのちはれ            
by nbhkkry20 | 2009-05-24 21:15 | 品評会、唎酒会
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