春霞・純米大吟醸 20BY金賞受賞酒（09-06-10 WED.）

☀後☁（日照時間・504分）
　薄紅がかった白い花びらが上品な色気を漂わす、この薔薇。確か、「香具山」という和名がついていたような。
　万葉集にも歌われる大和三山の一つ、香具山‥‥名前一つで、何となく雅な雰囲気が醸し出るものですね。

　さて今日は、本日入荷したばかり、『春霞・純米大吟醸 20BY金賞受賞酒』です。
　春霞は、今年も新酒鑑評会で見事に金賞を受賞しました。それも、アルコール添加の「大吟醸」ではなく、混じりっけ無しの「純米大吟醸」での受賞。そのうえ、秋田を代表する名杜氏 亀山精司さんが造りの間に亡くなるという、哀しい出来事を乗り越えての受賞‥‥哀しくて、嬉しい受賞です。
　そして、この『純米大吟醸 20BY金賞受賞酒』は、亀山杜氏が春霞の酒造りの最後に携わったお酒なのです。

　亀山さんは、体調の優れない中でこの出品酒の酒毋まで仕込みながら、醪や、上槽されたお酒をみることなく、ましてや金賞受賞の報を知ることもなく、４月の下旬、60年近くの酒造りの人生に別れを告げ、鬼籍に入ってしまわれました。造りの最中だっただけに、大変に無念だったと思います。
　
　その亀山さんの無念を金賞受賞という形で晴らしてくれたのは、急遽、製造責任者になった専務の栗林直章さんでした。
　直章さんには、造りの途中での“杜氏交替”でもの凄いプレッシャーだったでしょうが、見事に金賞。でも、亀山杜氏の60年の集大成とも言うべき酒毋という遺産があったからこその金賞‥‥その気持ちを忘れずに、これからも、亀山流、春霞流の酒造りに邁進してほしいものです。

　仕込み配合は‥‥麹米：山田錦、掛米：酒こまち、精米率：40％、使用酵母：9号系自社酵母で、アルコール度：16〜17度、日本酒度：-0.5、酸度：1.4というお酒に仕上げています。

　甘いか辛いか、濃いか薄いか‥‥美味しくないはずがありません。
　亀山さんのご冥福をお祈りし、亀山杜氏最後の逸品を酌むことに致しましょう。

　価格は、720ミリのみ3,150円。この価格ならお使い物にも最適なお酒ですが、今回だけはご自分でも、必ず必ずお飲み下さるようお願い申しあげます。
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＜6月〜7月の行事予定＞　　　　　　　　
・ 6月14日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 6月17日（水）　全国新酒鑑評会・公開唎酒会&日本酒フェア（於・東京池袋）
・ 6月21日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 6月28日（日）　定休日　酣々塾定例会　於・くもりのちはれ　　　　　　　　　　　　
・ 7月05日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 7月12日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 7月19日（日）　午後より営業致します
・ 7月20日（月・海の日）　通常営業致します
・ 7月26日（日）　定休日　やまと会・臨時総会