刈穂・蔵付自然酵母仕込 にごり直詰（09-06-12 FRI.）

☀後☁（日照時間・510分）
　アラベスク（アラビア風の）、という名前だったような気がします‥‥確か。
　ある本に、世界中の薔薇の種類は‥‥数えきれない、と書いてありました。人は、その一つ一つに名前をつけた‥‥憶えきれない、ですよね。　
　それにしても、石田ローズガーデン。600種類もの薔薇を育てているそうです。
　大館方面へお出かけの節は、是非、立ち寄ってみて下さい。
　次の日から貴方はきっと、 La vie en rose ですよ〜。

　さて、花を見なくても人生バラ色といえば‥‥そう、お酒です。
　今日、貴方をバラ色にするのは、『刈穂・蔵付自然酵母仕込 にごり直詰』です。
　昨年末に発売された「刈穂・19BY 蔵付酵母仕込み」（正式名称：刈穂・19BY 生モト純米 酵母無添加仕込）は、味の評価もさることながら、酵母を使わないで酒が出来るのか？　という根本的なクレームに応えて、今季の新酒からは、『蔵付自然酵母仕込』という名称に変わりました。

　「蔵付酵母」といっても、（1）蔵の中から採取した酵母の中で、最も発酵力の強そうな酵母を分離培養し、それを再添加する。（2）蔵に生息している酵母を酒毋の中に取り入れ、自然発酵的に醸す、の二つがあります。
　どちらも、蔵付酵母仕込みに違いないのですが、刈穂の蔵付酵母仕込みはもちろん（2）。それが、今回から『自然』と称した所以なのです。
　そして、昨年はほぼ一年近く熟成させて発売でしたが、今季は新酒生酒から出荷。しかも、少〜し滓の入った、うす濁り酒‥‥名前も変わったら、味わいもすっかり変わり、美味しくなりましたですよ〜。

　秋田酒77号（酒こまち）を60％精米し、酵母は添加せず、アルコール度：18度、日本酒度：+5.0、酸度：1.7という酒に醸し上げています。

　当然の如く、酵母による酒質の特性は全くと言っていいほどありません。ですから、い〜〜い香りが立つわけでもなく、吟味豊かな風味があるわけでもない。でも、新鮮で爽やかな酸味、豊潤で嫌味のない呑み口で、どんな料理をも受入れる度量の深さを感じさせるお酒、言い換えるなら、無個性の個性が真骨頂‥‥ホントの酒飲みこそが理解できる酒、そんな感じさえするお酒になっています。

　昨年は、ラベルにもかなりのクレームをつけたんですが、蔵でも困ってしまったようで、結局、こんな何もないラベルになってしまいました‥‥でも、「酵母を添加しない」『蔵付酵母仕込』の酒としては、この「何もない」っていうのを表現していてピッタリだと思うんですけど、如何でしょう。

　ということで価格は昨年と同じ、1.8入り2,940円、720入り1,470円。あまり出回ってはいないようですが、このお酒の魅力が理解されたら、あっという間に終売になるかもしれません。是非、お早めに。
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＜6月〜7月の行事予定＞　　　　　　　　
・ 6月14日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 6月17日（水）　全国新酒鑑評会・公開唎酒会&日本酒フェア（於・東京池袋）
・ 6月21日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 6月28日（日）　定休日　酣々塾定例会　於・くもりのちはれ　　　　　　　　　　　　
・ 7月05日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 7月12日（日）　定休日　　　　　　　　　　　　　
・ 7月19日（日）　午後より営業致します
・ 7月20日（月・海の日）　通常営業致します
・ 7月26日（日）　定休日　やまと会・臨時総会　　　　　　　　　　　　　
・ 7月29日（水）　ナイター観戦　楽天vs西武　於・こまちスタジアム