☁一時☂時々☀(日照時間・300分)
遠〜くに青空が見えているのに、真上は真っ黒い雲で覆われ、雨かなと思う間もなくザ〜〜〜ッと強い雨。それが5分もすれば止み、いつの間にか青空が広がって眩しい陽射しも出たりした一日‥‥秋の空ですねぇ。 ということで、八幡平の秋の花ウィークの最後は、真っ赤に稔った実が二つ。 七竃(ナナカマド)‥‥花はちょっと引いてしまう匂いだけど、実は何ともありません。 この実を食べようとして近づいた小鳥も、変な匂いじゃスルーしてしまいますからね。 五葉苺(ゴヨウイチゴ)‥‥生い茂った大きな五葉に隠れるように、人間が見ても美味しそう〜な実をつけていました。 でも食べてみたら、やっぱり酸っぱ〜〜。 今年は夏と秋、二つの季節の八幡平の花々と出会えました。晴れた日曜日にしか行けないことを考えると、ラッキーでした。 さて、今日の秋の酒は、年に四回のお楽しみ‥‥の三回目。 『新政・純米大吟醸 佐藤卯兵衛 ひやおろし』です。 もちろん使用米、精米、酵母などはまったく変わりませんし、酒暦の数字もほとんど変わりはありません。でも、火を入れたことによって、「あらばしり」や「中だれ」の生酒とはだいぶ趣の異なるお酒になっているようです。 生酒でもあまり強くなかった香りは、火入れによって益々落着きをみせ、熟成された旨味を予感させる‥‥うん、これなら秋の食材との相性も期待できるぞ。そんなことを思いながら、一口含んだら‥‥酸っっっぱい! あまりの酸味の強さに二口目あたりまではともかく、三口目にまでには手(舌?)がのびない、え〜〜どうしたんだろう? 昨年までの精米40%の大吟醸から、精米45%の純米大吟醸に変わっても、「あらばしり」や「中だれ」はコクと味わいのバランス良しと大好評だったのに、火入れになったらこの変わり様。どうしたというんでしょう? ‥‥そんな時は、蔵の製造責任者というか、新政の酒造りのことなら専務の佐藤祐輔さんに伺うしかありません。ということで、早速この疑問をぶつけてみました。 そんな私の我がままな質問にも、直ぐに、真摯に対応してくれるのが祐輔さんの良いところ。早速、蔵在庫の『ひやおろし』を開栓し、蔵人さんたちと一緒に唎酒をしたとのこと。その結果をもって、わざわざ訪ねてきてくれました。 祐輔さんによると‥‥先ず、昨年までの「大吟醸・佐藤卯兵衛」は幾つかのタンクをブレンドしていた。しかし、今年は出来た酒のブレンドを前提とせずに、タンクの一つ一つを、「あらばしり」「ひやおろし」といったそれぞれの出荷時期に合わせた酒造りをした。そして、上槽から僅かの時間(2〜3日後)で瓶詰めをし、生酒は直ぐに極低温冷蔵庫へ、火入れ酒は間を置かずに瓶燗火入れをした。そうすることで、今の日本酒ファンが忌み嫌う、お酒の「老ね」を極力抑えることが可能になるという理由からだ。 そのため、上槽後の滓下げの時間を長くすれば消えてゆく発酵ガスが酒の中に残り、それが酸味を増幅させているのかもしれない。従って、開栓後は空気に触れさせながら、徐々に品温を上げながら、少し時間をとってもらえばその酸味は落着くはずだ。但し、720入りよりも1.8入りが液体量が多いだけ、少し時間がかかるかもしれないが‥‥そういう、ご返事でした。 そんな話しを聞きながら、二人の間に注いでおいた『佐藤卯兵衛 ひやおろし』を改めて唎酒をしたら‥‥あ〜〜〜ら不思議や、あの刺激的な酸味が、穏やかでジュワッとした旨味のある酸味になっている。そして、強い酸味に隠れていたのか、フレッシュ感溢れる吟醸香や旨味が顔を覗かせるではありませんか。ん〜〜旨い。これから旬を迎える秋の味覚との相性も、これなら楽しめそうだぞ‥‥そんな、『佐藤卯兵衛』に変身(?)しておりました。 価格は一年を通して同じ、1.8入り4,600円、720入り2,300円。ちょっといい食材が手に入ったから、お酒も少しだけ奮発しよかなぁ? なんて時には、無理のないお値段だと思いますよ〜ん。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <9月〜10月の予定> ・ 9月13日(日) 定休日 ・ 9月20日(日)〜23日(水) 連休は通常営業致します ・ 9月27日(日) 定休日 ・10月 4日(日) 定休日 ひやおろしで乾杯する夕べ 於:秋田ヴューホテル ・10月11日(日)午後より営業致します ・10月12日(体育の日)通常営業致します ・10月17日(土) 臨時休業 ・京都・白沙村荘とまんさくの花・不死鳥の会出席のため ・10月18日(日) 定休日 ・10月25日(日) 定休日
by nbhkkry20
| 2009-09-11 23:11
| 新政
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