新政・やまユ 改良信交 生原酒(10-01-20 WED.)

のち日照時間・0分
大寒だというのに最高気温が10.6度。昨日と違って、今日はホントに4月頃の暖かさで、降ってくるのは雪ではなく雨。しかも、ちょっとした大雨です。

そのため、道路は ‥‥雪が凍っているところは、ツルッツルッでどんな靴を履いてても滑る! ‥‥雪が融けかけのところは、ザクッザクッで足がもつれて転ぶ! ‥‥融けたところは、ズブッズブッの水たまり。思わず嵌って、さぁ大変! 靴の中までビチョビチョで冷やっこ〜い‥‥冬の雨はホントに厄介で、季節通りに雪が降ってくれた方が、なんぼか楽だなぁ。そんな、一日でした。

さて、久しぶりの唎酒報告‥‥
『新政・純米吟醸 やまユ 改良信交 無濾過生原酒』です。
新政・やまユ 改良信交 生原酒(10-01-20 WED.)_c0084908_2333477.jpg
秋田の酒造り唄に、「秋田モト(酉偏に元)摺り唄」というのがあります。モト(=酒毋)をたてるために、半切り桶に入れた蒸し米と麹と水を櫂棒で摺り卸す際に、作業時間を計ったり、拍子を揃えるために唄われた唄です。

その四番の歌詞に、♪これは大切 改良の仕込み 頼みあげますヨ〜 松尾様‥‥とあります。
この「改良」というのが酒米の「改良信交」で、神頼みをしてまでも失敗できない貴重な酒米‥‥改良信交は1952年(昭和27年)に秋田県湯沢市で生まれ、その後、県の酒蔵好適米となって増産が計られました。穂足が長く倒伏しやすかったけれど、良い酒が出来ると1970年前後には、大吟醸や純米大吟醸用として盛んに使われていました。

確か、その頃の爛漫の「純米大吟醸・唐獅子」や「大吟醸・牡丹」の裏ラベルに、「使用米:改良信交」と書いてあった記憶が‥‥今の山田錦のような高価で大切な酒米だったようです。しかし、1976年(昭和51年)頃には秋田県でも姿を消し、幻の酒米となっていました。

その後は、大仙市の「福乃友」や山形県の数軒の酒蔵で、復活栽培をした改良信交の酒を造ったりしてきましたが、この新政が使った「改良信交」は、秋田市河辺の酒米研究会の農家の栽培。壜の裏ラベルによると

新政・やまユ 改良信交 生原酒(10-01-20 WED.)_c0084908_23341739.jpg‥‥肥料を極限まで減らした高度な栽培技術 を駆使した「改良信交」とのことですが、さてその味わいは‥‥


一言でいえば、香りも味もホントに軽快! これで生の原酒? と思うほど雑味がなく軽快! でも、腰がナヨナヨせずしっかりとしている。そして、口に含んでいると、新酒らしいジュジュとした新鮮な酸味が表れ出てきてスーッとキレてゆくから、もう一杯! となるんですね〜。

それに、例の祐輔さんはこうも言っています‥‥生酒の段階では、けっこう酸味が張ってかなりライトですが、きっと「赤やまユ 雄町」のワイルドさとは違うまろやかさが貯蔵すると滲み出てきて、完成へと近づいてゆく‥‥ん〜〜この桃色のラベルらしく、桃の節句あたりまで寝かせてみたら、彼のいう「完成」した『やまユ 改良信交』を楽しめるかもしれません。

とはいっても、1.8入り150本、720入り300本の極々限定出荷です。どうぞ、お早めにお楽しみ下さるようお願い申し上げます‥‥桃の節句までの熟成は、購入後になさっては如何?

使用米:改良信交、精米率:55%、使用酵母:協会6号、アルコール度数:16度、日本酒度:+2.0、酸度:1.6、アミノ酸度:1.0。
価格:1.8入り・3,100円、720入り・1,550円
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<2010年1月〜2月の予定>                    
・01月24日(定休日
・01月31日(定休日
・02月06日(土)酣々塾の蔵巡りのためお休み致します
・02月07日(定休日
・02月11日(建国記念の日)通常営業致します
・02月14日(定休日
・02月21日(定休日
・02月28日(定休日
by nbhkkry20 | 2010-01-20 23:38 | 新政
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