春霞・純吟 霞 うすにごり生(10-02-09 TUE.)

日照時間・12分
寒波と吹雪はすっかり収まりましたが、なかなかスキッと晴れてくれません。それでも、だいぶ日が長くなって、同じ曇り空でも先月よりはかなり明るい感じ、春めいてきたのかな‥‥。

さて、春めいてきたといえば、この酒で決まりっ! ですね‥‥
『春霞・純米吟醸 霞 うすにごり 生』です。

春霞・純吟 霞 うすにごり生(10-02-09 TUE.)_c0084908_20404222.jpg

「霞」の名の如く、うす〜く濁りの入った生酒です。
麹米に美郷錦、掛米が美山錦の共に55%精米で、熊本酵母を使って醸した‥‥あれ? また使用米が変わりましたね。昨年の「霞 うすにごり」の使用米はオール美山錦で、そして一昨年がオール美郷錦でした。
ん〜〜、こんなに毎年使用米を変えていいのかなぁ? というよりも、米が違えば、違う酒ということではないのかなぁ? なのに、同じ「霞」という名称でいいのかなぁ? ‥‥「なぁ?」の三連発になりましたが、ここは一つ、どういう事情なのか蔵からのコメントが欲しいところです。

名杜氏の亀山さんが昨年亡くなられ、その後は杜氏を置かず、専務の栗林直彰さんが製造責任者となって、彼を中心に全ての酒を造り始めた一年目。たぶん、造り前の酒造計画から、直彰さんの考え方が投影されたものと思います。ですからきっと、明確な意図をもって、今年の『霞 うすにごり 生』の使用米を選択したのでは‥‥まぁ、そんな難しいことよりも、先ずは美味しくなくてはね。

「霞」というだけあって、きれ〜〜なうすにごり。蔵では、「粉雪」のようなと説明していますが、春先に、陽の光にキラキラと輝くように降る粉雪のことでしょうね、きっと。

香りは、純米吟醸とはいえ強い吟醸香はなく、きれ〜〜な酒特有の香り。口に含むと、甘味(日本酒度:+1.5)と酸味(酸度:1.6)と旨味(アミノ酸度:0.9)が、17〜18度という強いアルコールのためか、ジュワ〜〜ッと一気に広がり、そして、何の違和感や引っ掛かりもなく、きれ〜〜に喉に落ちてゆきます。

微かに感ずる苦味やエグ味は、飲んだ後に少し口中に残るだけで、かなり濃醇なわりには、ホントにきれ〜〜なお酒で美味しいんです。ただ、あまりにもきれ〜〜なお酒で、きれいで単調というか、ちょっと物足りないかもしれません。もう少しきれ〜〜でないというか、雑味や旨味があってもいいのにと思うのは、無い物ねだりというものかな?

1.8入り2,940円。720入り1470円。
出荷本数は、1.8入り換算で300本のみですから、どうぞ、お早めにお楽しみくださるようお願い申し上げます。

ところで、55%精米の麹:美郷錦と掛:美山錦、熊本酵母の組合わせ、昨年は「純米吟醸 青ラベル」がこの組合わせでした。今年も、『純米吟醸 霞 うすにごり 生』に一回火入れをして、「純米吟醸 青ラベル 一回火入れ」になるのかな?
それなら、初夏には出荷される「純米吟醸 青ラベル」の出来を占うには、いい機会。それに何といっても、亀山杜氏さん亡き後の「春霞」を確かめるいいチャンスです。

ということで、今回唎酒した限りでは、新体制で造られた『純米吟醸 霞 うすにごり 生』は、亀山杜氏さんの意思をキチンと受け継ぎ、何らのブレも見せない『春霞』になっている‥‥かどうか?  そのあたりを、お確かめ下さるのも一興ですよ〜ん。
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<2010年1月〜2月の予定>                    
・02月11日(建国記念の日)通常営業致します
・02月14日(定休日
・02月21日(定休日
・02月28日(定休日
・03月07日(定休日
・03月14日(定休日
・03月21日(日・春分の日)午後1時〜午後7時 営業致します
・03月22日(振替休日)午前10時〜午後7時 営業致します
・03月28日(定休日
by nbhkkry20 | 2010-02-09 20:54 | 春霞
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