雪の茅舍・純米吟醸 美酒の設計 生(10-02-26 FRI.)

のち
日照時間・0分
昼の気温が10度。秋田の2月としてはかなり暖かいはずなのに、昨日の異常なまでの暖かさで、今日は何となく肌寒く感じます。それに、朝から降り続く雨に濡れたりすればよけいに冷たくて、外に出るのが気が重い一日でした。

さて、次々に入荷してくる新酒生酒。今日は‥‥
『雪の茅舍・純米吟醸 美酒の設計 21BY 生』です。
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『美酒の設計 生』は、例年なら「前年仕込みの火入れ酒」が終売して、「今年仕込みの火入れ酒」までの繋ぎに出荷していました。でも今年は、「前年仕込みの火入れ酒」がまだ少し残っているのですが、美酒の設計ファンからの強〜い要望があって『21BY 生』を出荷することになりました。

「前年仕込みの火入れ酒」=「美酒の設計 20BY 火入れ酒」 も上槽から一年、ほど良く熟成され益々旨味を増していて、市内の飲食店さんの中には、新酒の時期にもかかわらず、この熟成された「20BY 火入れ酒」をお薦め酒にしているお店もあるほどです。さぁ、そんな「20BY 火入れ酒」と比べて、『21BY 生』はどんな美味しさなのでしょうか。

麹米:山田錦と、掛米:酒こまちを大吟醸並みの45%まで磨き、自社酵母を使い、日本酒度:+1.0、酸度:1.5、アミノ酸度:0.5、アルコール分:15〜16度 というお酒に醸しあげています‥‥が、この数字の中で、「純米吟醸」なのに精米率45%も驚きですが、それよりも、アミノ酸度:0.5にはビックリです。

アミノ酸度の多寡は、お酒の味わいの濃淡や深浅に影響を与えるのだと思いますが、今月初めの「酒蔵研修」で蔵を訪ねた際、杜氏の高橋藤一さんは「アミノ酸が1.0を超えたら、間違いなく飲み難くなる」とおっしゃってました。
その言葉通りに、雪の茅舍でアミノ酸度が1.0を超えるお酒はありませんし、特に今年はアミノ酸が低いなぁと思ってましたが、0.5という数字は初めてです。

でも、だからといって味わいが薄かったり、旨味が浅かったりということはありません。無いどころか、雪の茅舍の今年の生酒はどれも味があって飲み易い。非常〜に、飲み易い。特に、この『美酒の設計 21BY 生』は飲み易いどころではなく、幾らでも飲めそうなほど飲み易い‥‥秋田弁でいえば「なんぼでも飲める」、ちょっぴりキケンなお酒かもしれません。

更に、もう一つ驚きの数字。それは、15〜16度というアルコール分です。
他の新酒生酒の多くが17〜19度という高いアルコール分で、味わいは濃醇でも、やはり17〜19度。そのアルコール分の高さで、ある程度の飲み難さは否めません。

その点、『美酒の設計 21BY 生』の15〜16度は飲み易いはずです。しかも、15〜16度で、搾った酒に水を加えない『無濾過原酒』タイプで、当然のことながら旨味たっぷり。その上、低いアミノ酸と相俟って「なんぼでも飲める」のですから、今年は最強の『美酒の設計 21BY 生』に仕上がったと言えるかもしれません。

かの有名な居酒屋探訪家のOKさんも「美酒の設計」ファンのお一人で、「あのツイーッとのびる余韻がいいねぇ」とおっしゃっていました。もちろん、この『美酒の設計 21BY 生』も濃醇な味わいなのにスイーッときれて、後口もいいねぇ‥‥ん〜〜〜、もう一杯!

価格は、1.8入り3,670円、720入り1,830円。無濾過生原酒も火入れ酒と同じ価格で嬉しいのですが、出荷数量は、酒販店からの希望数量出荷のみの超々限定。ということで、3月いっぱい販売できるかどうか、微妙なところです。
どうぞ、お早めにお求めお問合せ下さいますようお願い申しあげます。
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<2010年2月〜3月の予定>                    
・02月28日(定休日
・03月07日(定休日
・03月14日(定休日
・03月21日(日・春分の日)午前10時〜午後7時 営業致します
・03月22日(振替休日)午前10時〜午後7時 営業致します
・03月28日(定休日
by nbhkkry20 | 2010-02-26 22:53 | 雪の茅舍
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