福禄寿・純吟 隠れ彦べえ 火入れ(10-03-27 SAT.)

いっとき☃ときどき
日照時間・198分
今日も北風が強く(風速10m/s)、気温も低く(3〜4度)、昼頃には突然空が暗くなって猛吹雪。10分ほどの間に5センチも積もり、街は真っ白に。その後は時おり太陽が顔を出し、すっかり融けてしまいましたが、なかなか寒さが抜けない秋田です。
明日の日曜日、田沢湖の刺巻にミズバショウを観に行こうと思っていますが、この雪に隠されてしまったかなぁ。

さて、いくら “隠れ” ていても、美味しさが滲み出てしまう‥‥
『福禄寿・純米吟醸 隠れ彦べえ 火入れ』です。
福禄寿・純吟 隠れ彦べえ 火入れ(10-03-27 SAT.)_c0084908_2141471.jpg
『58%精米』の『新潟県産五百万石』を『14号金沢酵母』で醸したのですから、これはもうすっかり北陸の酒‥‥そう思われても仕方がないレシピです。でも、使った水は秋田の五城目の水だし、何よりも造り手が秋田の食で香味の感覚を育んだ秋田人。そして、出来上がったお酒は、やっぱり「秋田の酒」だという味わいです。

14号酵母は、一般的には「‥‥生成される酸が少ないために綺麗な味の仕上がり‥‥吟醸酒本来の香り」をもつお酒を醸すのが特徴ですが、この『純米吟醸 隠れ彦べえ 火入れ』の美味しさはそれだけにとどまっていません。その特徴の上に、秋田らしさというか、福禄寿らしさをキッチリと加味した美味しさになっているのです。

先ず、酸が少なくありません。今どきの酒としては少し高めの『酸度:1.8』。アミノ酸に至っては、由利正宗の高橋杜氏が言う限度を遥かに超えた『アミノ酸度:1.2』。日本酒度も、北陸の酒なら+5〜6は当たり前ですが、このお酒は『日本酒度:+2.0』。
唎酒をしてみると、きれいで後口がサッパリとした辛口かな?と思うお酒です。しかし、北陸の酒のように、ふわ〜っと消えてしまうような「儚げ」さを特徴とするお酒ではありません。

この価格(1.8入り2,520円、720入り1,260円)帯のお酒の中では、たぶん一、二を争うようなフルーティな香りがお酒全体を包み、ジューシーで美味しい酸味が爽快、アミノ酸は高めの数字だが雑味が出たり、後口がもたつくこともなくシュパッとキレてゆきます。しかも、飲み口は軽快なのにボディ全体は力強く、最後まで崩れることはない。ん〜〜む、なんか秋田のお酒の新しい方向の一つが垣間見えたような‥‥そんな気にさせる、今年の『純米吟醸 隠れ彦べえ 火入れ』です。

蔵からのリーフレットの最後に、こうありました。
「ちなみに、某試験場長より『良かったじゃない!』と言われホッとしている次第です」‥‥あの、酒質にうるさい(失礼!)某試験場長に誉められるなんて、絶対に飲んでみる価値ありですよ〜ん。
是非、お早めにお楽しみ下さるようお願い申しあげます。
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<2010年3月〜4月の予定>
・03月28日(定休日
・04月04日(定休日
・04月11日(定休日
・04月18日(定休日
・04月25日(定休日
・04月29日(昭和の日)通常営業致します
・05月02日()通常営業致します
・05月03日(憲法記念日)通常営業致します
・05月04日(みどりの日)通常営業致します
・05月05日(こどもの日お休みさせて戴きます
by nbhkkry20 | 2010-03-27 21:42 | 福禄寿
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