天の戸・純大吟中取り 夏田冬蔵 美郷錦(10.10.07 THR.)


(日照時間・546分
昨日に引き続き、穏やかな秋晴れの一日でした。
洗濯をしようかどうか迷った末に、明日に先延ばしにしたことを今になってちょっと悔やんでいます。あ~もったいない!

ところで、健康を考えて出来るだけ散歩をするようにしている私たちですが、8月、9月は、灼熱の日中を避けて、太陽が沈んでから歩いていました。涼しくなった今日、久しぶりに明るい時間帯にカメラを持って散歩に出かけて来ました。夜の散歩も景色が違って面白いけれど、明るい時間の散歩は活動する町や人間の様子が面白く、被写体に事欠きません。
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↑ 明るい陽射しにムシカリ(別名オオカメノキ)の赤い実がツヤツヤ光っています。

3時過ぎから4時頃までは、中学生の下校時間のようで、楽しそうにおしゃべりしながら、狭い歩道を4、5人の男子生徒が歩いてきます。
あ、まずいな。なるべく関わらずにすれ違おう‥‥と考えていたら「こんにちは!」と、意外にも挨拶をしてくれた。「え、あ、こんにちは~」と、気遅れしながらも言葉を返し、「楽しそうね?」と、一言添えると「はい、楽しいで~す!」とすかさず返ってくる。
へ~、案外できてるじゃない。挨拶されて嬉しくない人はいないもの。今どきの新人類は‥‥と、どこか敬遠していたけれど,昔とちがって人慣れしているなあ。

そう言えば学校帰りの小学生にも挨拶されたことが何回かあります。
もしかして、「知らない大人とすれ違う時は(あえて)挨拶するように」と、学校で教えられているのかもしれません。

物騒な時代だからこそ、身を守る術として先手を打って、敵愾心のないことを示そうということかしら?それって国境が陸続きの外国では、いらぬ衝突を避ける為に必要なことと聞いた事があるような‥‥いえいえ、そんな事を深く詮索するのはよして、挨拶で大人達の気持ちを和ませてくれる子供達がいることを、素直に喜びましょう。

小一時間の散歩の帰り道、そんなことを思い巡らしながら軽い足取りで帰ってきました。個人情報保護法が厳しい昨今、子供達の写真を勝手に撮る訳にもいかず、代わりに季節を謳歌しているかの如く咲き競う花や結実を写してきました。 (haru)
↓ シュウメイギク三姉妹。
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ということで、今日は「ひやおろし」ではないけれど、今が飲み頃の新入荷‥‥
『天の戸・21BY 純米大吟醸中取り 夏田冬蔵 美郷錦仕込み』です。
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天の戸の‥‥純米大吟醸の‥‥『夏田冬蔵』シリーズ‥‥昨年12月の「20BY 吟の精仕込み・火入れ」、そして今年5月の「21BY 酒こまち仕込み・生原酒」に続いての第三弾です。

使用米は、20年ほど前に秋田で開発されながら奨励品種になれず、一時は消滅の危機にあったが、その抜群の醸造特性に着目したいくつかの蔵が、農家と栽培契約を結び、一度も中断することなく酒を造り続けてきて、今は奨励品種にも認定され、栽培農家には県外の酒蔵からも注文が舞い込むようになった『美郷錦』。精米は、もちろん『40%』。酵母は、今やこの蔵の純米吟醸系のお酒にはなくてはならない、『秋田流花酵母(AK−1)』です。

そうして醸し上げられたお酒は、日本酒度:+2.0、酸度:1.4、アミノ酸度:0.9、アルコール分:16.8度という酒暦をもち、上槽後は中採り部分だけを瓶詰め、瓶燗火入れをされてそのまま低温貯蔵、夏の間の熟成を経て出荷されています。

かなり冷やされていても、天の戸には珍しくフルーティな吟醸香があがってくるが、その香りはイヤミなくベタッとせず、例の “美味しい酒を期待させる” い〜〜い香り。口に含むと、その香りが口中にフワーッと一気に広がり、お酒が落ちてゆく間に触れる歯や歯茎、舌や喉や、食道や胃や、その辺り全体に香しい花のエキスが染み込んでゆくような‥‥そんな飲み心地がする。

旨味(=酒本来がもつ甘味)を味わいの土台にしているのか、甘辛だけを問えばやや甘口傾向のお酒だ。しかし、その甘い土台の上に、ジワッと滲み出てくる酸味や、喉に落とした後にフッと戻る香味の中から感じられる微かな苦味などが、香味の複雑さと奥行きを感じさせる。フィニッシュは、最近流行りのお酒のようなスパッとしたキレはないけれど、後味がもたつくことは全くなく、何よりも快い余韻が長〜〜く続き、それが途切れる頃にまた一杯飲みたくなる‥‥そんな美味しさです。

もちろん価格は前回同様、1.8入り4,200円、720入り2,100円です。それに、蔵からの案内によれば「お得意様酒販店 20店限定商品」ということですが、1.8入り(220本)は予約だけで既に完売、720入り(600本)ももうすぐ予約終売ということですので、是非、お早めにお楽しみ下さるようお願い申しあげます。 
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<2010年10月〜11月の予定>
・10月10日()通常営業致します
・10月11日(体育の日)通常営業致します
・10月16日(土)臨時休業 「京都・吟醸ひやおろしを飲む会」に出席のため
・10月17日(定休日
・10月24日(定休日
・10月31日(定休日
・11月01日(月)「刈穂・生酛純米 21BY 出羽の雫」発売
・11月03日(文化の日)通常営業致します
・11月07日(定休日
・11月14日(定休日
・11月21日(定休日
・11月23日(勤労感謝の日)通常営業致します
・11月28日(定休日
by nbhkkry20 | 2010-10-07 20:11 | 天の戸
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