春霞・純吟 美郷錦仕込み 一度火入れ(10.10.28 THR.)

いっとき
(日照時間・0分
ヒンヤリとした天気も三〜四日も続けば慣れたもので、そんなに寒い寒いと騒ぐこともありません。それに、暖房器具はもちろん衣類などもすっかり冬ヴァージョンに変わって、もう温々の生活です。でも、まだ10月。こんなに早くから安くもない灯油を焚かなければいけないなんて、北国の暮らしは大変。とはいえ、寒さと我慢比べをして風邪をひいて、この年寄り二人、肺炎にまでなって医者にかかることを考えれば、灯油代止む無し、というところかなぁ。

さて、今日の白岩焼「和兵衛窯」渡邊敏明さんの作品‥‥
「ANTIGRAVITY(反重力)」という、これは花器?
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海鼠釉の仄白さと仄青さが海の底のようでもあり、宇宙的でもあり、重力に逆らう力強いエネルギーを感じさせる、白岩焼の面白さですね。


ところで、今日のお酒は蔵でも終売近し‥‥
『春霞・純米吟醸 美郷錦仕込み 一度火入れ 瓶貯蔵』です。
春霞・純吟 美郷錦仕込み 一度火入れ(10.10.28 THR.)_c0084908_22255570.jpg
このお酒は5月にご紹介していますが、蔵から「そろそろ蔵在庫がなくなりますけど‥‥」と連絡がありましたので、21BYの終売前にもう一度皆さんに味わって戴こうと思い、こうして再度ご紹介を‥‥ということで、冷蔵瓶貯蔵とはいえ夏を越してどう変わっているのか、改めて唎酒をしてみました。

先ずは酒暦‥‥使用米:契約栽培の美郷錦、精米率:50%、使用酵母:9号系熊本酵母、日本酒度:+1.0、酸度:1.5、アミノ酸度:0.8、アルコール分:17.1度の無濾過原酒で出荷しています。

ん〜〜〜5月のとき以上に香りは落着いている。嫌みのない吟醸香がホンワカと立ってくる。口に含むと、火入れ直後のようなシュワシュワしたフレッシュ感はないけれど、妙な熟成っぽさというか古くささもなく、タップリとして濃密な味わい。口の中でコロコロと転がしてやると、5月にあった「南国の果実の様な含み香」は健在で、濃醇なことは濃醇だけど、トロ〜リとした味わいから少しサラリとした飲み口に変わっている。
そして、春先にはなかった軽〜いシブミやニガミが味わいに奥行きを作り、爽快な酸味があるわけでもないのにスーッとキレてゆき、お〜〜〜旨くなってるゥ、もう一杯!

それに、好悪がはっきりと分れる熊本酵母の酒特有のエステル香は、この数ヶ月の「熟成」というか「時間」のなかできれいに酒に溶込んだようで、それが酒のボディを豊かにし、芳醇さを増し、瀬戸内海から太平洋に出たようなタップリとした広がりが生まれ‥‥ん〜〜上手い表現ではないなぁ。でも、とにかく美味しくなっていることは間違いなし、です。

価格はもちろん変わりなく、1.8入り3,150円、720入り1575円
来季の生酒が出るまでは飲み継げるように在庫をしておりますが、それも僅かです。どうぞ、お早めにこの熟成の妙をお楽しみ下さるようお願い申しあげます。
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<2010年10月〜11月の予定>
・10月31日(定休日
・11月01日(月)「刈穂・生酛純米 21BY 出羽の雫」発売
・11月03日(文化の日)通常営業致します
・11月07日(定休日
・11月14日(定休日
・11月21日(定休日
・11月23日(勤労感謝の日)通常営業致します
・11月28日(定休日
by nbhkkry20 | 2010-10-28 22:31 | 春霞
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