新政・梨花(りんか)(2010.11.17 WED.)

のち
(日照時間・336分
昨日に引き続き、新政の若き蔵人が4チームに別れて醸した「新政・チームバトル酒」、今日のご紹介は‥‥
『新政・チームバトル酒 2010 純米大吟醸 梨花(りんか)』です。
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何が「チームバトル酒」なのかは、昨日のブログをご参照戴くことにして、『梨花』というネーミングには昨日の「ピンクのユニコーン」」のような難解さはありません。
このお酒の製造責任は、秋田最年少の杜氏・鈴木隆さん。その鈴木さんの、小学5年になったお嬢さんのお名前から命名したという、いたってシンプルなネーミング‥‥
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これなら、明解ですよねぇ。

酒暦は、原料米:麹・山田錦、掛・雄町、精米率:麹・35%、掛・40%、使用酵母:六號改、日本酒度:+1.0、酸度:1.65、アミノ酸度:0.9、アルコール分:17.0で、一回火入れの無濾過原酒で出荷されています。

実はこの『梨花』、全国鑑評会へは蔵内でのバトルに負けて出品出来なかったものの、今秋の秋田県清酒品評会で優等賞、そして、東北清酒鑑評会でも優等賞という、「純米規格」でのダブルタイトルを獲得したお酒です。但し、昨日の「ピンクのユニコーン」同様に、袋採りをした「真正」なる優等受賞酒ではなく、自動圧搾機で低圧で搾った優等賞酒の「普及版」。にもかかわらず、このお酒には見逃せない、いや、飲み逃せない理由があるのです。

それは、原料米が山田錦と雄町という “県外米の組合わせ" ということと、その組合わせの “純米規格” であるという点です。その辺りのことを、蔵の専務・佐藤祐輔さんは次のように説明してくれています。

『山田錦と雄町という造り手としては垂涎の組合わせが、素晴らしい秋上がりを約束したかのように、潤沢な旨味と、張りのある酸味が特徴の傑作となりました。(春先は)コンテストに不向きな成分値でしたが、(熟成を重ねた結果)その優れて調和のとれた味わいで、審査員や専門家から高い評価を戴き‥‥味わいは、何しろバランスの良い貫禄のある純米大吟醸で、(私は)この度の出品バトル酒随一の酒質‥‥』と、全国鑑評会で金賞を受賞した「ピンクのユニコーン」を凌ぐと大絶賛をしているのです。

ということで、少しだけ唎酒させて戴きました。
香りは、アル添大吟醸と比べればもちろんインパクトはありません。昨日の酒こまち100%の「ピンクのユニコーン」と比べても、大人し〜い第一印象です。
しかし、一口、二口と飲み進んでゆくと‥‥美味しい純米酒だけがもつ、穏やかで甘さを伴う酸味が香味の一粒一粒に絡み、爽やかな果実様の香りと甘味=旨味を口中にフワ〜ンと広げて‥‥お〜〜旨い!
そのうえ、お酒全体が素晴らしく調和がとれ、そのために快い余韻が長〜く残り、その分味わい全体に奥行きと巾、そして力強さを感じさせて‥‥これが専務の言う『貫禄』というのでしょうか、デラックス感たっぷりの『純米大吟醸 梨花』です。

価格は、720ミリ入りのみで2,800円。昨日の「ピンクのユニコーン」同様に、この価格ならコストパフォーマンスも全く問題なし! だと思います。
それに、蔵出荷は700本ということで、まだ少しは在庫があるとのことですが、ギフトや忘年会でお酒の需要が一気に高まる季節。これを飲み逃がすのは、ちょっと勿体ないような‥‥どうぞ、お早めにお求め下さるようお願い申しあげます。
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<2010年11月~12月の予定>
・11月21日(定休日
・11月23日(勤労感謝の日)午前10時~午後5時30分 営業致します
・11月28日(定休日
・12月05日(定休日
・12月12日(定休日 酣々塾の忘年会
・12月19日(定休日
・12月23日(天皇誕生日)通常営業致します
・12月26日(定休日
by nbhkkry20 | 2010-11-17 17:07 | 新政
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