両関・普通酒 山田錦等外米50(2018.11.30 FRI.)

曇 ときどき 晴

さて本日は、初めてご紹介する「両関」さん‥‥秋田県湯沢市で明治の初期に創業。北国秋田の冬の寒さを利用した酒造技術である“低温長期発酵”法を定着させ、以来全国的な鑑評会や品評会で数々の好成績を収め、酒の国秋田の名声を高める礎をつくった老舗の御蔵です。そんな伝統の老舗蔵が、ここ数年ちょっと“面白い(?)”酒造りに挑戦し始め、愛飲家の耳目を集めています。今日のお酒もその一つ‥‥

湯沢市は県内の酒米のおよそ6割を生産する最大の酒米生産地帯ですが、その湯沢市の山田地区の農家さん達が、昨年から「山田錦」の栽培に挑戦し始めたのです。何しろ、「山田錦」の主産地である兵庫では刈り取りの最適期が10月の中旬。秋田なら霜が降りたり、雪さえ珍しくないという所で、寒冷地には不向きとされる「山田錦」に挑戦しているのですから、これは面白いですよねぇ。

しかし、昨年秋に初めて収穫した「山田錦」は、(案の定?)検査基準で等級がつかない「等外米」でした。そのため、純米酒や純米吟醸といった特定名称は名乗れず、醸造を担った「両関」さんから出荷されたのは「普通酒」‥‥とはいえ、御蔵ではその「等外山田錦」を50%まで精米し醸造。誠に、贅沢な「普通酒」となったのです。

で、唎酒してみると‥‥ん〜〜メロン様の爽やかないい香り。口に含むと、最初に来るのが甘味! 微かにシブを感じるが、口の中で少し遊ばせるとその甘とシブが綯い混じり、シブさ故の厚みというか重厚感も感じさせ、普通の「普通酒」とはひと味もふた味も違う味わい。それも、「あら、美味しいわ!」という軽々しいものではなく、「ん〜〜旨いっ!」という少し男っぽい美味しさで、これも「山田錦」の為せる技なのでしょうか?

このお米は将来的には等級がつくように育ててゆく予定 という御蔵のコメントですが、そうなれば秋田の酒造業界は益々面白くなるかも‥‥何しろ、秋田の米しか使わないという御蔵でも、「秋田県湯沢市の山田地区の山田錦」だと蔵の理念に反することなく「山田錦」で仕込めると思うんですけど、ねぇ?‥‥‥‥
『両関・29BY 普通酒 山田錦等外米50』です。

両関・普通酒 山田錦等外米50(2018.11.30 FRI.)_c0084908_16013141.jpg使用米:湯沢市山田地区産 山田錦(等外米)
精米率:50%
使用酵母:自社酵母
日本酒度:+2.1
酸度:1.4
アミノ酸:0.7
ALC度:16.0%

価格:720入のみ・1,458円


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<2018年12月~2019年01月の予定>
・12月02日()定休日
・12月09日()定休日
・12月16日()定休日
・12月23日()定休日
・12月24日(月)振替休日 通常営業致します
・12月30日()午前10時~午後6時 営業致します
・12月31日(月)午前10時~午後6時 営業致します

・01月01日(火)元旦 お休み 致します
・01月02日(水)~3日(木)午前10時~午後6時 営業致します
・01月06日()定休日
・01月13日()午前10時~午後6時 営業致します
・01月14日成人の日 お休み 致します
・01月20日()定休日
・01月21日(月)お休み 致します
・01月27日()定休日
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by nbhkkry20 | 2018-11-30 16:02 | 両関
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