大曲から浅舞へ(花火から亀の尾へ)

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 8月27日、前日の大曲の花火に来ていた京都のNさんと天の戸を訪ねました。蔵には何回かお邪魔してますが、今回は仕込の見学ではありません。刈取りを間近に控えた、蔵が契約栽培をしている酒米の圃場を見に行ったのです。
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 田んぼの場所を聞いて二人で行くつもりでしたが、社長の柿崎さんと杜氏の森谷さんの最強コンビでご案内。休み明けで忙しいのに本当に恐縮でしたが、案内してもらって大正解。見渡す限りの稲穂が広がる田んぼの中の農道では、東も西も皆目見当がつかないのです。何しろ、素人目にはどれが亀の尾か、はたまた美山錦か分かるはずもなく、どれを見てもみ〜んなイネですもんね。
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 見学したのは、亀の尾・吟の精・美山錦・酒こまちの4種。どの米も、大きな天候被害が無く順調に育っているとのことでした。7月は日照不足と低温障害があったのですが、8月の高温続きで持ち直し、僅かの被害(不稔)も稲にとっては摘果のような効果をしてかえって実入りが良くなりそうだし、これで9月の10日頃まで台風がこなければ豊作だア! と、嬉しそうな森谷さん。
 確かに、「稔るほど 頭のたれる 稲穂かな」ですが、それにしても亀の尾の丈の長さとノゲの多さ、そしてこの時期にしては圧倒的な頭部の重さには驚きでした。
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 天の戸の契約酒米は全て「減」農薬栽培。だから、田んぼでは小さな昆虫たちが元気いっぱい生きています。その虫を食べにトンボはもちろん、大型のサギまできていました。
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 見学が終わって帰り際、田んぼが続くきれいな緑色の中にこんな色付きの不似合いの看板。何かと思えば、ファミリーレストランチェーン・びっくりドンキーの契約栽培田の表示。それも良く読めば「省」農薬栽培です。森谷さんの話では、稲作の節目節目にはドンキーの社員が来て田んぼの作業までするとか・・・今の時代、レストランと農業の連携なんて当り前のことなんですよね。
 それなのに日本酒、特にこんなに豊かな稲作県にある秋田の酒蔵は、一体何をしているのでしょう? もうそろそろ、次の天の戸、次の次の天の戸が出てこなくては、本当に日本酒に未来はなくなってしまいますよね。 
(一酒一会の過去ログは http://hitosake.exblog.jp/ をご参照ください)
by nbhkkry20 | 2006-08-29 20:09 | 天の戸
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