越中八尾 風の盆(9月3日)

 八尾は坂の町、どこへ行くにも登るか下るか。写真の諏訪町のようなだらだら坂もあれば、前屈みになるような急坂や、ちょっと足を踏み外せばまっ逆さまに下まで転げ落ちてしまいそうな急階段、慣れていない観光客にとっては結構きついんです。きっと、八尾の人たちは足腰がしっかりした人が多いんだろうなあ。
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 女房の親戚の住まいは八尾の旧町内の一つ天満町、もちろんオワラの地方(唄、三味線、胡弓、太鼓)も踊り手も揃っています。
 9月3日、祭りの最終日は観光客に見せるための舞台踊りはなく、1日、2日と二日間夜遅くまで踊った疲れも忘れ、自分達のため町内の人たちのために、夜が明けるまで幾度となく唄い、踊るのです・・・まるで、今日の記憶を消したくなくて身体全体に刷り込むかのように。
 田の仕事を模したという男踊り。
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 編み笠も艶っぽい女踊り。
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 中空には上弦の月、道には行灯の列、唄い踊る人と町内の人が一体となってオワラを楽しむ町練り。こうして、風の盆はすぎてゆくのです。
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by nbhkkry20 | 2006-09-21 22:32
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