能登 輪島(9月4〜5日)

 八尾のオワラ、夜明まで町練りと一緒に歩こうと思い朝方の4時頃まで頑張ってましたが、寄る年波か? 祭りの酒に酔ったのか? もう駄目。残念でしたけど、天満町に戻ってご就寝。
 で、夜が白々としてきた6時頃だったかな、遠くの方から胡弓のあの物悲しい音色と細くかん高いオワラの唄声、そして時々雪駄が地面を踏むパタッという音が聞こえてきたのです。見たい、眠い、見たい、眠い・・眠い・・・今、聞こえるあのオワラは、夢かうつつか幻か・・・ZZZZZZ。何とも、極上の夢の世界に遊んでいるような気分でした。

 今回の北陸旅行には女房のすぐ上(といっても15歳年上)のお兄さん夫婦が一緒でした。そのお兄さんの奥さんのお姉さんが、石川県の輪島に嫁いでいるのです。ということで、二日目の目的地は能登半島。
 富山から車で3時間弱。着いた輪島は、夏の名残りの日射しが眩しい良〜い天気。青い空に、岩と松がきれいな鴨ケ浦海岸では、子供たちが岩を利用して作った海水プールに自転車ごとダイビングして遊んでいました。海の子だねえ〜。
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 輪島といえば、朝市と御陣乗太鼓(かな?)。朝市は明日の朝として、御陣乗太鼓なんて見られないと思っていたら、近隣の温泉や民宿に泊まった観光客のために、太鼓の演技会が毎晩行われているとのこと。さすが一大観光地輪島です。で、夜は御陣乗太鼓ですっかり体はドンドコドン。恥ずかしくて写真はアップしませんが、演技の後には鬼さんたちと記念写真まで撮って、すっかりミーハーでした。
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 この三連休、祭りの酒に酔いつぶれて北陸の酒事情の勉強などすっかり忘れてしまったとお思いでしょう。いや、いや、私も根っからの酒屋です。ちゃんと勉強もしてきましたよ。
 期待の朝市が今一つで、写真も撮らず早々に退散。その朝市会場から車で5分、能登の白菊という銘柄で有名な白藤(はくとう)酒造さんを訪ねてきました。
 かなり以前にご子息さんと一度お会いしただけだったのに、突然訪ねて図々しくも酒屋と名乗ったら、なんとお蔵の中まで案内してくださり大感激。小さいけれど凛とした風格のあるお蔵で、初めて酒蔵に入った義兄夫婦も感激していました。
 我が店で白菊を扱うことは今は考えていません。でも、蔵の店頭で買ってきた五百万石の純米酒は、能登の人たちのように優しく、日本海の荒磯で太鼓を打つ鬼たちのように力強い極上の旨酒だったことをご報告しておきます。あなたも、どこかで白藤酒造の「能登の白菊」か「輪島物語」を見つけたら是非お求め下さい。絶対に損はさせません。
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 ということで、店を二日も休んでの北陸旅行。お陰様で楽しい旅をすることができました。
 お休みでご迷惑をおかけした方がいらっしゃるかと思いますが、何卒ご勘弁をお願い申しあげ・・・と、二十日も過ぎてからの旅のご報告で申しわけありませんが、これもまたご勘弁をお願い申しあげます。
by nbhkkry20 | 2006-09-22 23:07
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