秋の秋田県清酒品評会の一般公開がありました。
今、秋田には43の製造場(蔵)があります。この品評会に出品をした蔵は吟醸酒の部で31蔵、純米酒の部では27蔵。昨年と比べると、出品をした蔵はかなり減ってしまいました。 ここ数年、二つ以上の製造場を持つ大手の蔵が、造りを集約したために出品数が減ってはきていました。しかし、現に酒造りを行っている蔵、少なくとも今年の冬に酒造りをしたはずの蔵から出品されていないというのは何故なんでしょう。出来た酒がどんどん売れてしまって出品する酒がない、というのなら嬉しいことですけどネ。分かりません。 ということで、豪華シャンデリアが輝く会場も秋風が吹くような寂しい雰囲気、てなわけではありません。たまたま旧いデジタルカメラしかなくて、ちょっと写りが悪かっただけですから、誤解のありませんように。 出品数は寂しくなりましたが、お酒は本当に著しくレベルアップをしています。香りとか、味わいとか、何かが突出しているのではなく、香味の一つ一つのエレメントが見事に調和している酒が多いのです。つまり、利き酒をして吐き出すには勿体ない、ゴクリと飲みたくなる酒ばかり。 そのレベルの高い競争で堂々の知事賞トップスリーに選ばれたのが、 *吟醸の部・・由利正宗(首席)・太平山・まんさくの花。 *純米の部・・太平山(首席)・由利正宗・まんさくの花。 なんと、両方の部ともに同じ蔵がダブル受賞、大したものです。でも、この三つの蔵の最近の酒造りをみていれば、この賞は偶然でもフロックでもなく当然の結果のように思います。 賞をとるために極僅かの頂点の酒造りだけに大きな力を注ぐのではなく、そのトップの酒を支えるたくさんの土台となる酒、つまり、日常的に飲まれる純米や純米吟醸を美味しくしようとする「良い酒活動」をしてきたからこその結果だ、と思うのです。 受賞酒は、吟醸酒では太平山(当ブログ07年10月9日参照)、まんさくの花(07年6月21日参照)。純米酒では、受賞酒同等の由利正宗・純米大吟醸原酒(07年10月12日参照)が入荷しております。この機会に是非お楽しみください。
by nbhkkry20
| 2007-10-12 13:40
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