備前雄町を6号酵母で醸す・白瀑

 雄町米を使った秋田のお酒と云えば、10月10日に「まんさくの花・純米大吟醸・雄町酒」を紹介しましたが、こちらはお陰様で残りあと僅か。今度は、白瀑さんから「備前雄町で仕込んだ純米吟醸原酒」の発売です。
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 白瀑が雄町を仕込むのは二年ぶりです。米はもちろん、雄町の発祥の地・岡山県産の備前雄町、しかも、秋田発祥の6号酵母を使っての仕込み。ずいぶんと、面白い組合わせで醸したものです。但し、白瀑のは協会6号ではなく、麹菌作りで有名な秋田県大仙市にある今野商店が培養した秋田今野6号。さて、備前のお米を、秋田の酵母はどう料理をしたのでしょう。
 お米は55%精米、総米800kgという小さな吟醸仕込をし、日本酒度+4.0、酸度1.5、度数16.8%という酒質に仕上げ、上槽後は9日目という圧倒的な早さで火入れを行い、そのため、生酒の様な爽やかな香味と抜群のキレ味が特徴の、秋田らしくないようなお酒になっています。
 しかし、飲むほどにお酒の温度があがるにつれ、キレの背後に隠れている酒本来の甘味や旨味がじわーっと広がる、6号酵母らしさと云うか、秋田らしさが出てくるのが面白いお酒なのです。
 日ごとに秋らしくなって、お酒も常温が美味しくなる季節。このようなお酒は、管理は冷蔵庫でも、飲む時は常温に戻しながら、ゆっくりと隠れた美味しさを見つけるのも楽しいものです。
・1.8入 3,400円 ・720入 1,700円 終売致しました
by nbhkkry20 | 2007-10-31 11:11 | 白瀑
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