ど・販売休止

日中は時々雪が舞っていましたが、ただ今午後10時、小雨。夜中に向かって気温が上がってゆく、妙な気温変化をする今年の冬です。
 妙な・・と言えば、先日お伝えした「白瀑・活性純米・ど」。実は、数日前から冷蔵庫の中の「ど」が、妙〜〜な動きをしているのです。
 醪の部分と上澄みに分かれるのはいつものことですが、その醪が時々グルングルンと回転し、それに、キャップの真ん中あたりが少〜し膨らんでいるように見えるのです。
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 しかも、瓶を動かしてもいないのに、ツツッ、ツツーーと泡立つ・・スワッ、爆発か!と心配になり、とにかく1本開けてみることにしました。
 私は、こう見えても(何が、どう見えるんだ?)活性濁りの蓋を開けるのがうまいんです。あの喜久水の一時だって、あまり時間をかけずに、ほとんど噴かせることなく上手に開けるんですよ。そんな私ですから、「ど」だって、どうってことがあるはずがない、と簡単な気持ちで開栓。でもまあ、いつもとちょっと様子が違うようなので、ビニール袋を被せはしました。
 さて、栓を一捻・・りもしないうちから、プシュ〜〜〜〜なのです。もう、直ぐ閉めるしかりません。これは凄い! こんな強いガスの活性濁りは始めて。5分後、気を取り直して栓を捻ろうとすると、またプシュ〜〜〜。この動作を繰り返すこと30分、一向にガスが収まる気配がありません。そこで仕方なく、大きな鍋を用意して一気に開けることにしました。
 鍋を大きなビニール袋で覆い、その鍋の中で一気に開栓して噴く前に鍋に注ごう、とした途端ブワ〜〜〜ッとビニール袋に酒が飛び散ったのです。なす術がありませんでした。
 噴き出しが落着いて「ど」をみたら、醪が瓶底にちょこっと残っているだけ、あらかたがビニール袋の中に噴き出し、鍋にも僅かしか入っていませんでした。仕方なく、袋の中に撒き散らされた酒を集め、ようやく回収したのがこれっぽち。
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 醪の中に突っ込んだようになった手を舐めてみたら、お酒は確かに旨い。でも、開栓名人の私がやってもこんな有様では、飲みたくて飲みたくてジリジリしている「素人」さんには、絶対に今年の「ど」の開栓は無理! ・・・ということで、醪の量を調整して出荷される予定の1月初旬の第二回目の出荷まで、「ど」の販売を休止とすることに致しました。
 忘年会や年越し、お正月に真っ白い「ど」を楽しもうと期待をしていた皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、宜しくご理解下さるようお願い申し上げます。
by nbhkkry20 | 2007-12-20 22:29 | 白瀑
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