☁時々小☃(日照時間20分)最高気温がマイナス0.4度、プラスにならないのにそれほど寒くありません。しばらく氷点下が続いたので、少しの気温の上昇でも暖かく感ずる、自分の体がようやく冬用の体になった気がしています。
さて、「刈穂・山廃純米生原酒番外品・滓あり&滓なし」です。 「使用米:麹・美山錦 掛・秋の精 精米歩合:60% 酵母:刈穂スペシャル」という仕込み配合で、「アルコール度:18〜19度 日本酒度:+21 酸度:1.8前後」というお酒に仕上がりました。日本酒の甘辛は、米の澱粉から生まれた糖分をどこまでアルコールにするかによって左右されます。これを、米の酒化率といいます。酒化率が高ければ多くのアルコールがとれて、原価率も下がり、蔵は儲けが増えるわけですがそうは問屋が卸しません。その分、糖分=旨味がなくなるのですから、吟醸などの高級酒になるほど酒化率は低いといわれています。 ということでこの刈穂・山廃純米生原酒番外品をみれば、一般的な辛口酒の4倍から5倍の日本酒度ですから、今の技術で出来うる限りに酒化率を高めた酒といえます。では、その分原価が下がり蔵は儲かるのかといえば、そう単純でもありません。 山卸廃止法という手間暇のかかる方法で酒毋を造りアルコール自体の中に旨味を蓄積させ、加水(水増し)すれば儲かるのに全く加水をしない原酒で・・・つまり、アルコールに変わった米の旨味をすべて味わってもらおうという、決して原価を下げたのではない、旨味たっぷりの極辛口原酒なのです。 そして、今年の酵母は刈穂スペシャル。刈穂の数多くの純米や純米吟醸の仕込中のタンクから、特に芳醇な香りを放つ醪を選び、そこから抽出した酵母を自家培養。結果、今年の番外品には、おやっと思えるようなイ〜イ香りが付加されたのです。その香りと番外品特有のコクやキレとがあいまって、ただただズシ〜〜ンとくるようなビックリ酒ではなく、美味しい極辛酒となっています。 飲み口のタッチを優しくして、辛さだけではなく、この酒の旨さを素直に楽しめるようにした、極限定出荷の「滓あり(にごり酒)」。そして、飲み口はエッと思うような甘味を感じるのに、スパッとキレてゆく「滓なし」。どちらも、刈穂でしか味わえない個性豊かな極辛酒、比べて飲めば面白いですよ〜。 ・1.8入のみ 2,940円
by nbhkkry20
| 2008-01-22 21:23
| 刈穂
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