出羽鶴・純米吟醸・袋吊り雫 生(08-02-19 TUE.)

出羽鶴・純米吟醸・袋吊り雫 生(08-02-19 TUE.)_c0084908_21541677.jpg 日照時間46分) 久しぶりに最高気温が+4℃を越えて、何とも暖かく感じられます。週末はまたまた吹雪という予報ですが、三寒四温、着実に春の足音が近づいているようです。


 さて、昨年秋の東北清酒鑑評会で、純米大吟醸が優等賞首席を受賞した出羽鶴酒造さんから、その首席酒のDNAをしっかりと受け継いだ新酒生酒が入荷してきました。
 『出羽鶴・純米吟醸・袋吊り雫 生』です。
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 「秋田酒こまち」を50%精米し、M310酵母で吟醸造りをした純米吟醸です。しかし、この純米吟醸の特筆すべき点は、この“程度”の純米吟醸では滅多にすることのない、「袋吊り」搾りで「雫」取りをしたことです。

出羽鶴・純米吟醸・袋吊り雫 生(08-02-19 TUE.)_c0084908_21554454.jpg←は、出羽鶴のホームページに掲載されていた、その袋吊り搾りの様子。


 お酒の搾り方は、大きく分ければ (1)ヤブタ式圧搾法、(2)槽(ふね)搾り、(3)袋吊り、の三通りありますが、どれが最も良い方法かは断定出来ません。
 (1)ヤブタ式には、搾り終わるまでお酒が空気と接触しないという良さがあり、(2)槽搾りには、荒ばしり、中汲み、責めという、三段階のお酒をとることができ、(3)袋吊りには、粕臭や雑味の極めて少ないお酒がとれるという、それぞれの特徴があります・・・でも、あえて言うなら、やはり飲みたくなるのは「袋吊り」搾りのお酒ですねぇ〜、皆さん!
 小さなタンクにぶら下げられた醪の入った袋の数は15〜20、一回分の搾りでこれしかぶら下げられられません。しかも、圧力は一切かけないので、酒粕の量も他の搾り方と比べれようもないほど出る、所謂、コストの高いお酒になってしまいます。
 ということで、袋吊りは、蔵のトップクラスのお酒や鑑評会出品酒などの高品質、高級酒の搾りに限られているのです。それを、あえて、この程度”の純米吟醸でやったのですから、これはもう、飲むしかありません。
 出羽鶴蔵のやわらかな仕込水から醸し出される滑らかな口当り、袋吊り特有の凝縮された香味がスーッと落ちてゆく透明感。しかも、搾りたて独特の新酒鼻もフレッシュで、かすかな滓を絡ませて不思議なタッチ・・・この“程度”の純米吟醸で、この程度の“価格”では滅多に味わえない、袋吊り効果満点の香味をお楽しみ下さい。
 完全数量限定出荷ですので、お早めにお求め下さるようお願い申しあげます。
・720入のみ 1,890円
by nbhkkry20 | 2008-02-19 22:04 | 出羽鶴
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