☃時々☁(日照時間80分)先日ほどではありませんが、北寄りの冷たい風が10メートル前後で吹き荒れ、-0.1℃の真冬日。凍った車の轍が、日照時間80分でも全く融けず、バリバリ、バリバリっとタイヤに踏みつけられる音が街のあちこちでしていました。←柳にへばりついた雪も、へばりついたまま・・・こうして雪や寒さに痛めつけられるのに、季節になると、枝いっぱいの青々とした葉が川風に揺らめくようになるんですから、ホント植物は強いものですねぇ。 さて、しばらく品切れをしていた『刈穂・滄溟海(そうめいかい)』が再入荷致しました。先月、刈穂の蔵で行った、次期「滄溟海」のための利き酒会の様子はご報告しましたが、改めてご紹介致します。 平成12醸造年の『刈穂・熟成大吟醸・滄溟海2001』です。 ![]() 刈穂の特徴は、熟成酒にあると言われています。秋田では珍しい中硬水の仕込水が影響していると推測されますが、元の酒を凌ぐような古酒に変身させる条件は明確ではありません。 しかし、最上の好適米を徹底して磨き、小仕込みでじっくりと醸し、低圧で中取り上槽をするような酒は、間違いなく美味しい古酒に熟成することだけは判っています。 『滄溟海2001』は、この条件に適った鑑評会出品クラスの大吟醸を寝かせたお酒ですが、当初から古酒を造ろうとして寝かせたお酒ではありません。 普通、刈穂の最上位の大吟醸は、各種鑑評会への出品やトップクラスの商品に調合さますが、製造上の都合で毎年少しづつ残ってしまいます。そして、醸造年毎に区分され、冷蔵庫に極々低温で寝かされるのです。 そのお酒のいくつかを、数人の小売店が利き酒をして、今が飲み頃というお酒を選び、ほぼストレートに出荷する。それが、この滄溟海なのです。ですから、販売本数は年によって違い、醸造年も飲み頃によって前後することもあります。そして、今期見つけた飲み頃古酒が・・・2001年2月に上槽された大吟醸というわけです。 35%精米の山田錦を使い、秋田流花酵母で醸し、日本酒度+3.0、酸度1.2というお酒に仕上げ、瓶詰め火入れから7年余り。厳密な温度管理をもって、低温貯蔵を続けてきました。 歳月がもたらした穏やかで落ちついた吟醸香、滋味溢れる深い味わいとコク、余韻を残しながらも小気味良くキレてゆく・・・。熟成酒にこそ、刈穂の真骨頂があることを証明する美味しさです。 淡白でクラシカルな日本料理から、やや濃厚な現代的な和食まで、料理を選ばずに美味しくお飲み戴けるはず。是非、お試し下さい。 ・1.8入 6,600円 ・720入 3,300円
by nbhkkry20
| 2008-02-27 21:16
| 刈穂
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