☂後☁(日照時間60分) 朝方から冷たい雨、昼過ぎには止みましたが気温は上がりません。夕方、予約していた本を引取りに図書館まで自転車を飛ばしたら、向かい風の冷たいこと。顔がピキピキしていました。
♪雨が止んでたぁ〜 黄昏のま〜ち〜・・・水原弘でも口ずさみたくなるような夕方の景色。カモメと一緒に、しばしのあいだ眺めていました。あの西空だと、明日は晴れかな。 さて、『雪の茅舍・愛山 無濾過生』のご紹介です。 では、「愛山」というのはどんなお米なのでしょう? 実はよく分からないのですが、様々な方々から情報を戴いて、私なりに「愛山」の成立ちを推理してみると・・・「山田穂」系の二つの米を両親にして、1949年に兵庫県で生まれた酒米。山田錦同様に大きな心白をもち、低精白でもしっかりとした後味がでる特徴をつかみ、この米を大切に育て、吟醸造りではないけれど大事に使ってきたのが灘の剣菱。 その剣菱が阪神大震災で大きな被害を受けた時、どうしても農家からお米を引取ることができず、他の蔵(十四代や磯自慢など)に流れ、ここで初めて「愛山」での高精白の吟醸造りが始まったのです。 もちろん出来たお酒の美味しさもあったけれど、造った蔵がこれまた日本有数の人気蔵。そうして「愛山」は、一気に山田錦や雄町と並ぶ超有名酒造好適米となったというわけです。 由利正宗が、この超有名酒造好適米の「愛山」を入手できた経緯は定かではありません。ちょっとした、偶然だったと聞いています。 しかし、これまで使ったことのない秋田以外の酒米を、たぶん結構な価格だったと思いますが、躊躇なく(そうでもないかな?)入手したのは、県外情報を熟知している由利正宗ならでは、さすがです。そして、由利正宗の「愛山」での仕込みは、今年で三造り目となりました。 50%精米の播州産愛山を、自家培養酵母で小仕込みし、日本酒度+1.0、酸度1.5というお酒に仕上げています。そして、“出来た酒には水さえ加えたくない”という高橋杜氏の信念を見るような、出来上がってアルコール16.0度の無濾過生原酒。 穏やかで透き通った心地よい香り、爽やかで幅のある味わいとキメ細やかな酸味、山田穂系特有の力強い野性味をも感じさせながら、身体のどこにも障らずにシュルーッと喉を過ぎてゆく・・・旨い! ↑の写真の720ミリが少し減っているでしょう? 飲みながら、このブログを書いていますが、この旨さではどこまでもいきそうで・・・そろそろ今日は終わりにします。 ということで、山田錦でもない、雄町でもない、もちろん秋田酒こまちでもない、「愛山」独特の世界に浸って戴きたく、宜しくお願い申し上げます。 ・1.8入 3,675円 ・720入 1,890円 終売致しました *尚、昨冬仕込みの「18BY火入れ瓶囲い酒」もほど良い熟成を加え今が飲み頃となって、僅かですが在庫があります。価格も同じですので、飲み比べて見るのも一興です。是非、お問合せ下さい。
by nbhkkry20
| 2008-04-03 22:44
| 雪の茅舍
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