たてのい・山廃純米 生(08-04-17 THU.)

日照時間480分) ちょっと前に入荷していたのですが、いろいろあって、花曇りだった今日のご紹介になりました。
 『たてのい・わくわく山廃純米 中取り生原酒』です。
たてのい・山廃純米 生(08-04-17 THU.)_c0084908_21401521.jpg
 仕込順号33號。秋田酒こまちを60%精米し、協会10号酵母を使い、山廃酒毋で醸し、アルコール16.8度、日本酒度+6.0、酸度1.7というお酒に醸しています。

 え〜〜と、去年の「わくわく山廃」は確か9号酵母だったのに、今年は10号酵母。それで「山廃」なんて面白いじゃないですか。何故って、独特の渋味や苦味やエグ味が魅力の山廃仕込みに、優しい吟醸香とスキッとした飲み口を醸し出すのが特徴の10号酵母を使ったのですから、どんなお酒になったのか興味津々ですね。

 一応は利き酒をしたのですが、私の感想よりも、蔵元インプレというのがありますので、先ずはそちらをご覧下さい。
 『・・・速醸モトの純米酒はきれいであるものの、線の細さと味の幅の「あと一歩」がモノ足りず、その答えを山廃モトのふくよかさに求めました。まずは新酒でお味見いただきますが、この酒の本来の魅力は秋口以降にあると考えておりますので、生の新酒は少量だけの限定販売にさせていただきます。しっかり熟成したこの酒の未来を「わくわく」と楽しみにしながら、新酒をみていただければ幸いです。』と蔵元は申しておるのですが・・・。

 確かに、この「わくわく山廃」は速醸にはないふくよかさと味の幅、腰の強さみたいなものを感じさせ、飲み応えというか、香味の充実感は速醸よりも数段上です。しかし、この「わくわく山廃」は、速醸のもつ綺麗さや軽妙感も、何故かきちっと持ち合わせているのです。もしかしたら、秋を待たなくともこの酒の本来の魅力は、既に発揮されているのじゃあないだろうか?

 なんて大袈裟ですが、そこらあたりは、この「わくわく山廃」の上槽が「中取り」っていうことに関係ないでしょうか。そして、この仕込順号33號は、この「生原酒」だけが「中取り」で、秋口まで寝かされるのは「中取りではない」のです。

 それに、秋口以降に酒本来の魅力を発揮されても、今の「たてのい」人気からすれば、秋まで待ってもあっという間の品切れで、結局飲めなかったなんてことにもなりかねません。
 そんなことにならないように、今は今の魅力あるお酒を存分に楽しみましょう。ワクワクしながら、そう思いますけどね〜。
・1.8入 2,700円  ・720入 1,350円
by nbhkkry20 | 2008-04-17 21:42 | たてのい
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