天の戸・純米吟醸 五風十雨 火入れ(08-05-19 MON.)

時々日照時間148分) 南の地方では大雨のところもあるようですが、秋田はとりあえず曇り時々晴れ。気温が24度を超えて10メートル前後の南寄りの風は生暖かく、モワッとした一日でした。夕方になって雨が近づいてきたのか、急に涼しくなってきましたけど。
天の戸・純米吟醸 五風十雨 火入れ(08-05-19 MON.)_c0084908_2284068.jpg それにしても、雨が少ない秋田です。5月のこれまでの秋田市の降水量が21ミリしかなく、ご覧のとおり、裏の旭川も水が底を舐める程度。夏でもこんなに川底が露出するのはめったにありません。
 田んぼは、今が最も水を必要としている時期。今日の夜から明日の夕方まではかなりの雨が降るという予報ですが・・・。


 さて、お酒のご紹介です。二、三日前に再入荷したのですが、雨と風に因んで『天の戸・純米吟醸 五風十雨 火入れ』です。
天の戸・純米吟醸 五風十雨 火入れ(08-05-19 MON.)_c0084908_2292636.jpg
 「五風十雨」とは、五日ごとに風が吹き、十日に一度は雨が降る順調な天候を表す昔からの中国の言葉ですが、稲がすくすくと育つのもこの「五風十雨」のような天候があってこそ。ですから、「酒は田んぼから生まれる」や「酒の味は米の味」という、農業を酒造りの原点に据えている天の戸にとっては、天への願い、祈りにも似た言葉なのです。
 地元の酒米研究会々員が丹誠込めて栽培した美山錦を50%精米し、秋田今野12号酵母で醸し、アルコール16.5度、日本酒度+4.0、酸度1.4、アミノ酸度1.2というお酒に造りあげています。火入れをしたお酒と、サーマルタンクで氷温貯蔵した熟成生酒の二種類で出荷していますが、今回のご紹介はじっくりと寝かせた火入れ熟成酒です。
 熟成酒特有の米に由来する独特の香りが鼻孔をふるわせ、味わいがジュワッと融けるように口中に広がり、舌を絡め転がしてやると、甘味や辛味、苦味やエグ味までも美味しさをもっているようで、それが味の深さや奥行きとなり、これこそ日本の酒! 改めて利き酒してみて、改めてそう思いたくなるような香味です。
 いつもは吟泉とか美稲八○を晩酌にしている森谷杜氏さんが、ちょっといい酒を飲みたいなぁと思った時は必ずこの「五風十雨」に手がのびる、と聞いたことがあります。ということは、もしかしたら最も杜氏さんの愛情が注がれたお酒なのかもしれません・・・っていうより、大吟や純大吟だと値段が高くて手が出ない・・・んなことぁ、ないでしょうけどね、森谷さん。
 皆さんも、あれこれお酒に迷うような時がありましたら、天の戸の原点ともいうべき「五風十雨 火入れ」、是非お試し下さい。
・1.8入のみ 2,992円
by nbhkkry20 | 2008-05-19 22:24 | 天の戸
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