19醸造年 全国新酒鑑評会(08-05-21 WED.)

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日照時間474分) 朝方までグズグズしていた空は昼前にはすっかり晴れて、夕方、川向こうの銀行の窓に黄金色の入り日が・・・。
 昨日、一昨日と雨もたっぷりと降ったし、各地で休止していた田植え作業を再開、と地域ニュースで伝えていました。これから半年、お天気が「五風十雨」で順調に推移してくれるよう祈るばかりです。

 さて昨日、全国新酒鑑評会の審査結果が発表されました。
 今年の出品数は957点。出品は各蔵元1点ではなく酒造場毎に1点ですから、複数の酒造場をもつ大手メーカーはその数だけ出品することもあり、957が蔵の数と同一とはいえません。でも、957は現存する酒蔵の数に限りなく近い数字です。
 果たして、この数字が多いのか少ないのか? ちなみに、平成14年の出品数は1,065点でしたから、5年間で、全国の酒蔵の数は確実に10%ほど減ったと考えられます。一方、出荷量はこの5年で20%以上も落込んでいるのですから、まだこれだけの酒蔵があることの方が「奇跡」かもしれませんし、酒蔵の底力には敬服せざるをえません。

 秋田の金賞数は、昨年(9蔵9場)より大幅に増やし16蔵の16場。他の県と比べると、山形や福島や新潟といった主産地が軒並み受賞数を落としている中で、倍近い数に増えたのですから大したものです。それに、操業蔵の数や出品数との受賞比率で比べればダントツ、秋田全体のレベルの高さを示す結果と考えてもいいと思います。
 何よりも、これだけ金賞を増やしたということは、審査員=酒造りのプロが考えている今現在の美味しい酒は秋田の酒だと判断した・・・つまり、美味しい酒の流れが秋田にキターっと考えるのは、ちょっとうがち過ぎで、はしゃぎ過ぎですかね?

 ともあれ、鑑評会の金賞酒そのものは、どこの蔵でもほんのひと雫。高価で、ほとんどがギフト用になってしまう金賞受賞酒も金賞酒そのものではなく、金賞酒と同じタンクで造られた酒にすぎない、ということは誰もが知っています。大切なのは、この金賞を受賞するほどの酒造りの技術を、普通に買えて毎日でも飲めるお酒にどれだけ注ぐことが出来るか、ではないでしょうか。

 ・・・なんて偉そうに言っても、やっぱり金賞酒は飲んでみたいですよね? 去年のように、「金賞酒を楽しむ晩餐」を開く計画もありそうですし、「金賞酒を180ミリに詰めて980円」という商品企画が早くもすすんでいるようです。なにしろ、今年は16もの秋田の金賞酒を飲み比べ出来るんですから、これは今から楽しみですね〜。
 詳細が明らかになり次第、お知らせ致します。乞う ご期待!
by nbhkkry20 | 2008-05-21 21:01 | 品評会、唎酒会
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