大分麦焼酎・華 杜谷&黒 杜谷(08-05-22 THU.)

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日照時間366分) 朝、窓から差し込む太陽で目を覚ますほどの晴れだったのに昼前後は曇天、それが夕方から雲がとれ始め、今、夜空にはいくつか星がみえるほど晴れ上がってきました。
 午後、空模様を伺いながら、一つ森公園までポタリング。ちょうど雲がとれて日が差し、湿度も低く、新緑の樹々の間を吹きわたる風はホントに心地よく、フィトンチッドをいっぱい吸収できました。

 さて、今日のご紹介は大分麦焼酎、ぶんご銘醸の『華むぎ・杜谷(もりや)』と『黒むぎ・杜谷』です。

 大分には、もともとは日本酒を造っていた焼酎蔵が多いのですが、ぶんご銘醸は今も「鶴城」という日本酒を造り続けている焼酎蔵です。
 明治末期に日本酒の蔵として創業し、昭和59年、時代の変遷とともに麦焼酎を本格的に造り始めました。それ以降、生産販売の割合は圧倒的に焼酎が多いのですが、たとえ僅かでも日本酒を造りたいという創業の思いを大事にしてきました。実は、この日本酒への思いが、ぶんご銘醸が造る麦焼酎の香味に色濃く映し出されているようなのです。

 原料は、もちろん大麦と麦麹のみ、水は九州屈指の清流として名高い番匠川の伏流水、そして清酒造りの技術を生かした醪造り・・醪の最高温度が15度で日数は23日以上(一般的な焼酎醪は30度ほどで16〜18日)かけて造られます。まるで清酒のように造られた醪が、蒸留をしても麦の持つ独特の甘味と余韻を鮮やかに引き出しているのです。そのうえ、炭素濾過をしていないため瓶内熟成も進み、飲むたびに新たな美味しさに出会えるのも楽しみです。

『華むぎ・杜谷』
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 50%まで精白した原料麦を、撫子の花から採取した花酵母“ND−4”を使い、低温でゆっくりと発酵させ、常圧蒸溜で取り出してアルコールは25度。
 吟醸酒のような芳しい香り、口に含むと麦の甘味と花の香りが綯い混ざり、とても心地よい風味・・・もしかしたら、花酵母ND−4は日本酒に多く使われていますが、こんな風に焼酎に使った方が効果的かもしれない・・・そう思わせるような、新感覚の麦焼酎です。
 ロックでも水割りでもサッパリと飲み易く、これからの暑い季節にはピッタリ。また、香りが高いからといって、お料理の邪魔をすることもなく、どんなお料理とも相性よく飲んで戴ける、まさにオールマイティな焼酎です。
・1.8入 2,310円 720入 1,260円

『黒むぎ・杜谷』
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 国産のはだか麦を使い、黒麹で仕込み、常圧蒸留で取り出してアルコール度は25度。
 黒麹焼酎特有の弾けるようなインパクトは少ないのですが、麦の風味と甘味がバランス良く調和し、それが身体に優しく、いつまで飲んでも飽きがこない、これが『黒むぎ・杜谷』の良さです。
 飲み方はロックや水割りでもいいんですが、この焼酎の美味しさを最も良く引出すのは、春夏秋冬やっぱりお湯割。何故か、ロックや水割りよりもすっきりとした味わいになるのが不思議です。
・1.8入 2,310円 720入 1,260円 

 季節は初夏から梅雨を経て夏へ、少しずつ気温があがり、灼熱のような暑さの日もあるかもしれません。この暑さで日本酒じゃなぁ・・・という時には、例えば「天の戸・黒」のロックスやスプリッツァなんかもいいものですが(ここで少し日本酒擁護しとかなきゃネ)、是非、この二つの『杜谷』もお楽しみ下さるようお願い申し上げます。きっと、フィトンチッドを身体中に浴びたような気分になりますよ〜。
by nbhkkry20 | 2008-05-22 21:47 | 大分の麦焼酎・杜谷
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