![]() ↑写真の蓮の花“三姉妹“は、千秋公園の外堀の蓮です。先日の内堀とは違い、日が充分に当るので花の勢いが良さそう。これから花開こうという左の末っ娘は、紅いホッペで可愛いらしいですね〜。 ![]() 「秋田の酒のこれから! この先の10年に向かって」というテーマで、酒蔵から二人、小売店から二人、そして醸造試験場長と杜氏さんという技術者の二人をパネリストにして行われたのです。 このようなパネルディスカッションは、パネリスト同士が意見を戦わせるというよりも、ほとんどが意見を言いっぱなしで、コーディネーターがそれを集約して、何となくまとめる・・・つまり、具体的な物事を決める場ではなく、参観者の考えの参考になれば良し、という討論会なんですね。 今日の討論会でも、生産者・販売者・技術者というそれぞれの立場で、今の秋田の酒を巡るあまり良くない状況を何とか打開しなければ、という熱意は伝わってきました。しかし、「この先の10年」と大きく構えた割には、その熱意でどんな具体的行動を起こそうとしているのか、なかなか見えてこない討論会でした。 その中で、技術畑の二人から「今、全国で注目されている蔵の酒は、ほとんどが瓶燗火入れ瓶貯蔵。秋田もそこに力を注がねば・・・」、「新潟が淡麗辛口、山形が吟醸、ならば秋田は純米酒をもっと推進しなければ・・・」というような、“何をすれば消費者は秋田の酒に注目するのか”を意識した、具体的な意見が出たことが印象的でした。 反面、技術畑の二人よりもかなり若いはずの酒蔵の二人からは、この先の10年を律してゆく行動規範を模索する意見がでてこない。逆に、「酒米のためにもっと深く農業と連携する」とか「秋田の酒と蔵の歴史から、新しい酒造りの行動指針を探し求める」などという意見が、酒蔵ではなく、小売店の側から出たというのも印象的でした・・・一体、秋田の酒蔵は、これからどうなろうとしているのでしょう。 たった1時間半の短い時間で、深い討論などできるはずもありません。それに、この討論の続きは、秋田醸友会の60周年記念事業で・・・なんて悠長なことを言ってられる秋田の酒の現状ではありません。 何よりも、今日の討論を意味あるものにするためには、生産・技術・販売の業界関係者だけでなく、農業・飲食業・消費者(秋田の酒を真剣に考えられる人なら誰でも)を広く巻き込んで、「この先の10年」、イヤ、先とは言わず来年の秋田の酒に関して、時間無制限で、直ぐにでも討論を始めなければならない。そんな、かなりの崖っぷちにいると、思うんですけどねぇ、秋田の酒は・・・。 今月で○○歳の私にしても、厳しい現状を考えれば、酒屋まるひこに10年先があるなどとは夢々思ってはいません。でも、10年先には、秋田の酒はこうなってほしい。そしてその時、70歳をとっくに過ぎているけれど、もし可能なら、こんな小売酒屋でいたいという夢だけはあります、夢だけは。 その夢に向かって、明日は久しぶりに、新入荷のお酒のご紹介を致しましょう。乞う、ご期待!
by nbhkkry20
| 2008-06-03 23:04
| 品評会、唎酒会
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