刈穂・19BY LX-VI(08-06-09 MON.)

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日照時間708分) 気温は22度ほどで、ドタバタ動かなければ汗っぽくもならず、空は快晴、風はそよ風で本当に気持良し。梅雨入り前の、晴れ間をおおいに満喫しましょう。
 赤信号で止まって、なんの気なしにビルの壁をみたら、ツタが面白い絵を描いていました。何かスポーツをしているような、銭湯の壁絵に描かれた松の木のような・・・。

 さて、今日も新入荷のご紹介。『刈穂・ LX-VI』、つまり『刈穂・19BY 特別純米酒 6号酵母仕込み』です。
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 昨年の5月19日、このお酒の18BYをご紹介していました。ですから、このお酒が何故「刈穂・ LX-VI」と言うのか、もうお分かりですよね。では、直ぐにでも去年のと時間差飲み比べ・・・といきたいところですが、実は、スペックが去年のとは重要な点で変更されているのです。
 
 「 LX-VI」の表記は、写真で分かる通りラベルから消えていませんから、60%精米で6号酵母で醸したことは間違いありません。ですがなんと、使用米が山田錦から「酒こまち」に変更になったのです。

 エッーーっと、思わず声をあげてしまいました。何故なら、このお酒のご先祖(?)は、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「Y260ーNo.12」、つまり60%精米の山田錦を使い、山廃酒毋と12号酵母で醸したお酒でした。

 それが、何年かの間に酒毋が山廃から速醸になり、酵母が12号から秋田発祥の6号に変わりはしました。だけど、山田錦だけは変えないだろうと思っていました。何故なら、35%や40%も精米されて高級酒にだけ使われていた山田錦を、60%という「低精白」で醸してみよう、という考えでスタートしたのですから・・・蔵では、秋田の酵母には秋田の米を使うのが最も理にかなっていると申しておりますが、やはり「山田錦の低精白」酒を近い将来には復活して欲しい思いますけどねぇ。

 でもまぁ、酒こまちに変わっても、美味しけりゃ文句も出ないというところですが・・・これが旨い!
 アルコール度が17度、日本酒度が+4.0、そして酸度が2.1(!)という酒歴からすると、濃い〜くて、酸〜っぱくて、ずし〜んとくるような味わいを想像させます。でも、違ったんです。
 刈穂の純米らしく(?)立ち香は少ないのですが、タップリとしたいい酒の香り。その香りに誘われて口に含むと、17度という強アルコールと、2.1という刈穂独特の強酸が口の中で暴れそうだとするその瞬間、スイッと喉に落とすと、その強烈さがスーッと消えて、後に残るのは凝縮された旨味と、ほのかな甘味・・・旨い!

 ただ、山田錦特有の芯の太さのようなものはありません。ですから、秋まで寝かせればもっと美味しくなるかというと、山田錦のようにはならないかもしれません。でも、「酒こまち」のもつ特性を充分に反映させて、今飲んで美味しいという『刈穂・19BY 特別純米酒 6号酵母仕込み』になりました。
 
 使用米を山田錦から酒こまちに変えたことで、価格も少〜〜しですけどお安くなりましたので、是非、お早めにお試し下さるようお願い申しあげます。
・1.8入 2,940円 720入 1,470円

刈穂・19BY LX-VI(08-06-09 MON.)_c0084908_2340919.jpg 昨年、「18BY LX-VI」をご紹介する四日前、2007年5月15日にもう一つの「 LX-VI」をご紹介をしていました。「18BY LX-VIの生原酒」です。実は、その60%精米の山田錦を使った「18BY LX-VI生原酒」の1.8入がたった1本だけ、当店冷蔵庫で眠っておりました。
 さ〜〜て、この1本。どうしようかなぁ?

by nbhkkry20 | 2008-06-09 23:47 | 刈穂
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