今日は夜まで雨模様の予報だったのに午後から晴れてきて、太平山も頭の上は曇り空ながらクッキリ。気温が20度前後で、午後からは湿度もどんどん下がり、街暮らしの私たちには過ごしやすい一日でした。 さて、21日(土)にexpensiveなお酒をご紹介したついでと言ってはなんですが、今日のご紹介もやはりexpensiveなお酒。新入荷のご紹介はこの後も金賞酒が続きますので、ん〜〜、お財布のほうは覚悟をお願い致しま〜〜す。 さて、一年ぶりの金賞受賞、おめでとうございます。『出羽鶴・平成20年金賞受賞酒 大吟醸原酒』です。 何よりも、他の出品したお酒のほとんどが山田錦を使っていたのに対し、出羽鶴の首席酒が「秋田酒こまち」100%で醸されたお酒だったというのが、嬉しかったですねぇ。 そして、二年ぶり金賞を受賞した今年の出羽鶴も、やはり使用米は「秋田酒こまち」。もちろん、他の米を一切使わないオール酒こまち仕込み。しかも、オール酒こまちの金賞酒は、(もちろん秋田県内では)今年は出羽鶴だけという快挙なのです。 実は、一昨年も酒こまち100%大吟醸での金賞受賞・・・鑑評会で米の種類による出品区分ができた平成12年度から、出羽鶴は一貫して酒こまち大吟醸で出品してきました。ですが、当初は予審さえ通らず、入っても入賞(銀賞)という状況が続きました。 秋田でも他の蔵では、酒こまちの酒よりも山田錦の方が金賞を取れそうだと思えば、山田で出品するのが当前です。でも出羽鶴は、頑に酒こまちでの出品にこだわり、諦めずに努力してきました。それが、一昨年の金賞、昨年の東北での首席、さらに今年の金賞受賞と、ここにきて大きく花開いたように思えるのです。 東京の一般公開での私のメモには、「香味共に、酒こまちの酒の典型となるかも?」とありました。 山田錦の酒にどれだけ近いか、山田錦とどれだけ違うかなどということを全く意識させずに、きれいで見事に調和のとれた香味で、一つの美味しいお酒としてスーッと存在している・・・そんな新たな個性の誕生を感じさせる受賞酒でした。 そして、この出羽鶴の金賞酒を利き酒をした、栃木県のある蔵元の方のコメントをインターネットで偶然に目にしました。 『キレイなんだけど幅のある味。上品なんだけどふくらみのある吟醸香。吟醸酒の理想形を絵に書いたような酒でした。こういうお酒って、口で言うのは簡単なんだけど、実際に造ってカタチにするのはヒジョーに難しいのよ。秋田県だけに原料米は「秋田酒こまち」かな?レベル高けぇ〜。』 ・・・プロの方が利いてそういうのですから、これはもう間違いありません。もう、飲んでみるしかありません。それに、なかなか金賞に結びつかない努力を重ねてきた間に、出羽鶴の佐藤賢孔杜氏は、きっと稀代の「酒こまち使い」になったことは間違いありません。楽しみですねぇ。 金賞受賞酒は、いづれも限定品。是非、お早めにお楽しみ下さるようお願い申しあげます。因みに、使用米:秋田酒こまち 精米率:40% 使用酵母:M310 アルコール度:17度 日本酒度:+3.0 酸度;1.3です。 ・720入(立派な箱入) 5,250円 ・500入(出品用のR瓶で簡易箱入) 3,150円
by nbhkkry20
| 2008-06-24 20:26
| 出羽鶴
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