出羽鶴・平成20年金賞受賞酒 大吟醸原酒(08-06-24 TUE.)

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日照時間204分) 夜中にだいぶ降っていたような気がしましたが、今朝になってみれば降水量4.5ミリ。秋田の農家にとっては、恵みの雨には少し足りなかったようです。でも、地震の被災地を考えれば・・・ねぇ。
 今日は夜まで雨模様の予報だったのに午後から晴れてきて、太平山も頭の上は曇り空ながらクッキリ。気温が20度前後で、午後からは湿度もどんどん下がり、街暮らしの私たちには過ごしやすい一日でした。

 さて、21日(土)にexpensiveなお酒をご紹介したついでと言ってはなんですが、今日のご紹介もやはりexpensiveなお酒。新入荷のご紹介はこの後も金賞酒が続きますので、ん〜〜、お財布のほうは覚悟をお願い致しま〜〜す。
 さて、一年ぶりの金賞受賞、おめでとうございます。『出羽鶴・平成20年金賞受賞酒 大吟醸原酒』です。
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 「出羽鶴」といえば、昨年秋の仙台国税局主催の東北清酒鑑評会純米酒の部で、首席で優等賞を受賞したことをご記憶の方も多いと思います。また、実際にあの首席酒をお飲みになり、出羽鶴の実力の高さを改めて実感なさった方も数多くいらっしゃたのではないでしょうか。
 何よりも、他の出品したお酒のほとんどが山田錦を使っていたのに対し、出羽鶴の首席酒が「秋田酒こまち」100%で醸されたお酒だったというのが、嬉しかったですねぇ。

 そして、二年ぶり金賞を受賞した今年の出羽鶴も、やはり使用米は「秋田酒こまち」。もちろん、他の米を一切使わないオール酒こまち仕込み。しかも、オール酒こまちの金賞酒は、(もちろん秋田県内では)今年は出羽鶴だけという快挙なのです。

 実は、一昨年も酒こまち100%大吟醸での金賞受賞・・・鑑評会で米の種類による出品区分ができた平成12年度から、出羽鶴は一貫して酒こまち大吟醸で出品してきました。ですが、当初は予審さえ通らず、入っても入賞(銀賞)という状況が続きました。

 秋田でも他の蔵では、酒こまちの酒よりも山田錦の方が金賞を取れそうだと思えば、山田で出品するのが当前です。でも出羽鶴は、頑に酒こまちでの出品にこだわり、諦めずに努力してきました。それが、一昨年の金賞、昨年の東北での首席、さらに今年の金賞受賞と、ここにきて大きく花開いたように思えるのです。
 
 東京の一般公開での私のメモには、「香味共に、酒こまちの酒の典型となるかも?」とありました。
 山田錦の酒にどれだけ近いか、山田錦とどれだけ違うかなどということを全く意識させずに、きれいで見事に調和のとれた香味で、一つの美味しいお酒としてスーッと存在している・・・そんな新たな個性の誕生を感じさせる受賞酒でした。

 そして、この出羽鶴の金賞酒を利き酒をした、栃木県のある蔵元の方のコメントをインターネットで偶然に目にしました。
 『キレイなんだけど幅のある味。上品なんだけどふくらみのある吟醸香。吟醸酒の理想形を絵に書いたような酒でした。こういうお酒って、口で言うのは簡単なんだけど、実際に造ってカタチにするのはヒジョーに難しいのよ。秋田県だけに原料米は「秋田酒こまち」かな?レベル高けぇ〜。』

 ・・・プロの方が利いてそういうのですから、これはもう間違いありません。もう、飲んでみるしかありません。それに、なかなか金賞に結びつかない努力を重ねてきた間に、出羽鶴の佐藤賢孔杜氏は、きっと稀代の「酒こまち使い」になったことは間違いありません。楽しみですねぇ。

 金賞受賞酒は、いづれも限定品。是非、お早めにお楽しみ下さるようお願い申しあげます。因みに、使用米:秋田酒こまち 精米率:40% 使用酵母:M310 アルコール度:17度 日本酒度:+3.0 酸度;1.3です。
・720入(立派な箱入) 5,250円

出羽鶴・平成20年金賞受賞酒 大吟醸原酒(08-06-24 TUE.)_c0084908_2231444.jpg・500入(出品用のR瓶で簡易箱入) 3,150円
by nbhkkry20 | 2008-06-24 20:26 | 出羽鶴
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