幸せの青い鳥は、何処に?(08-06-05 THU.)

日照時間376分) 昼頃には27度まで気温が上がって、この季節にしては強い日ざしで暑かったんですが、夕方からは辺りが薄暗くなってきて、夜中には雨という予報です。
 その最も暑かった時間帯に、用事のついでに旭川沿いを下流に向かって、今日はウオーキングで。

幸せの青い鳥は、何処に?(08-06-05 THU.)_c0084908_20324125.jpg 家を出るとき予想した通り、太平山がクッキリと見えました。ここ数日、曇りや雨模様の日が続き、久しぶりにスカッとした景色が欲しかったんです。
 思うような写真が撮れたので、今日はこんなものかな〜と思い、ふと川面を見たら・・・


幸せの青い鳥は、何処に?(08-06-05 THU.)_c0084908_2033595.jpg 珍しや、ゴイサギ!? でも、ネットで調べたらゴイサギは夜行性。日中からこんな繁華街の川に来るのかな? それに、夏羽なら頭にピンと立っている冠羽は白色のはず。もし冬羽だったら、冠羽はないとのこと。ん〜〜分かりません。
 いずれにしても、コロニー周辺の餌になる昆虫や小魚が減って、背に腹は代えられず人間界に近づいてきた、のでなければいいのですが。
 もし、ゴイサギなら別名は夜鴉。飲食店街の川反通りにはピッタリです・・・日が暮れたら、またお出で〜。オネエチャンたちも待ってるよ〜。


幸せの青い鳥は、何処に?(08-06-05 THU.)_c0084908_20333135.jpg 滅多に見られないゴイサギ(?)も撮れたし、ラッキーなんて思っていたら、今度はカルガモ一家のお散歩光景(お父さんは会社かな?)・・・別に、彼らは散歩しているわけではないですけどね。
 でも、保育園の年少組の園児たちが、保母さんに手を引かれて、ヨチヨチと散歩をしているのと似ていると思いません?
 それにしても、子鴨が7羽。よくここまで揃って元気に育ちました。街中って、意外に敵がいないのかもしれません。


幸せの青い鳥は、何処に?(08-06-05 THU.)_c0084908_20335996.jpg ゴイサギ、鴨の親子といい案配に撮影できて満足していたら、今度はアオサギ。いつもは、ソーッと近づいてもサーッと逃げるのに、かなり近づいたのに何故か飛んでゆきません。やはり、よほど餌を食べなきゃならない事情があったのでしょうか。それとも、天変地異の前触れか?


 ということで、よ〜〜く周りを見回せば、この世の生き物が人間だけではないことが、よ〜〜く分かります。そして皆、必死になって生きようとしているはず。なのに、人間だけがどうしてだろうねぇ〜?
 ・・・昨年度も、秋田県の自殺率が全国ナンバーワンだったという、哀しい統計結果の発表を聞いて、そう思いました。
# by nbhkkry20 | 2008-06-05 20:51 | 秋田のいろいろ

白瀑・純米吟醸 備前雄町 火入れ(08-06-04 WED.)

白瀑・純米吟醸 備前雄町 火入れ(08-06-04 WED.)_c0084908_21155934.jpg
 日照時間0分) 一日中ドヨンとした曇り空。気温が22度前後で、生暖か。下を向いて本を読んだり、パソコンに向かったりしていると、知らず知らずに瞼が垂れ下がって、そのままスーッと寝入ってしまいそうな一日でした。
 そのドヨンぶり、↑写真からでもお分かりですよね。何しろ、これでまだ3時頃。全体が、ドヨンとしてるでしょ。

 さて、昨日の約束通り、新しく入荷したお酒のご紹介。
 『白瀑・19BY 純米吟醸 備前雄町 瓶燗火入れ』です。
白瀑・純米吟醸 備前雄町 火入れ(08-06-04 WED.)_c0084908_21162760.jpg
 昨年、二年ぶりに備前雄町に取組み、爽やかな香味と抜群のキレで大好評だった『純米吟醸 備前雄町 瓶燗火入れ』。今年も昨年同様に、50%精米で総米800kgの小仕込みとし、秋田今野商店の6号酵母で醸し、もちろん木槽搾り、瓶燗火入れで瓶貯蔵という上槽後処理をしての出荷です。そして、日本酒度が+3.0、酸度も1.4、と酒歴数字も昨年とほゞ同じですが、ただ一つ、イヤ二つ、昨年と違うことがあります。

 その一つ、これまで何度も書きましたが、今年の造りには杜氏がいなかったということです。
 しかしながら、杜氏なしでも、今年の秋田の新酒の中で(誇張でもなんでもなく、真実)最もお客様からの「旨かった」という声が多かった『純米吟醸 山本』のようなお酒を醸しているのですから、白瀑の今年に限って言えば、杜氏の有無は関係なかったようです。生酒の6号酵母、7号酵母も尻上がりに評価が高まっているんですよ。

 そして二つ目、昨年の備前雄町の出荷は10月下旬。一方、今年はそれよりも5ヶ月も早い出荷だということです。
 この5ヶ月の熟成の少なさが、香味にどんな影響を与えているのか? 試してみるしかありません。ということで、早速、店先で利き酒です。

白瀑・純米吟醸 備前雄町 火入れ(08-06-04 WED.)_c0084908_21165979.jpg 香りは・・・もう少しあってもいいかなぁ。でも、身体にまとわりつくようなのもイヤだし。まぁ、ほどほどの処でいい案配です。
 口に含むと、ん〜〜〜爽やか。含み香が良いんですね、きっと。お酒に溶込んだ果物の香りのような含み香が、口中にジワジワと広がってゆきます。日本酒度が+3.0と昨年より甘口に振れているのに、喉に落とす寸前、ピリッと辛さを感じさせ、たぶん昨年より辛口です。
 そして喉に、心地よい甘味(=旨味)を適度に残しながら、スーッとキレて・・・もう一杯!


 ただ一つ、昨年と比べてではないけれど、どうしても「熟成不足」かな? と思えるような処があります。それは、雄町酒だけがもつ「野性味ある円やかさ」という特徴を考えれば、香味全体を包む「円やかさ」が未だ充分ではない。雄町米の本来もっている熟成力からすれば、もっと円やかになるんじゃないか、そう思える点です。

 ただ、それがこのお酒の全ての美味しさを否定するものではありません。出荷された後だって、開栓した後だって、日に日に熟成が進み、円やかに、円やかになってゆくはず。そして、その変化を楽しむのもお酒を楽しむことの大切な一つ・・・そんなふうに考えさせられる、未熟だけどキラリと光る魅力をもった今年の『白瀑・19BY 純米吟醸 備前雄町 瓶燗火入れ』です。
 
 秋田では数少ない備前雄町米を使った純米吟醸、是非、お試し下さるようお願い申しあげます。
・1.8入 3,400円  720入 1,700円 
# by nbhkkry20 | 2008-06-04 21:41 | 白瀑

10年先・・・?(08-06-03 TUE.)

10年先・・・?(08-06-03 TUE.)_c0084908_22593723.jpg
時々日照時間114分) 台風5号の影響によるフェーン現象でしょうか、朝から夕方まで20〜23度、蒸し暑い日でした。でも、ソヨとでも風が吹けば意外に涼しく、まぁまぁ過ごしやすい一日でした。
 ↑写真の蓮の花“三姉妹“は、千秋公園の外堀の蓮です。先日の内堀とは違い、日が充分に当るので花の勢いが良さそう。これから花開こうという左の末っ娘は、紅いホッペで可愛いらしいですね〜。

10年先・・・?(08-06-03 TUE.)_c0084908_2302183.jpg
 酒蔵の後継者や若手の技術者の集まり、「秋田醸友会」の50周年を記念して行われたパネルディスカッションを参観させてもらいました。
 「秋田の酒のこれから! この先の10年に向かって」というテーマで、酒蔵から二人、小売店から二人、そして醸造試験場長と杜氏さんという技術者の二人をパネリストにして行われたのです。

 このようなパネルディスカッションは、パネリスト同士が意見を戦わせるというよりも、ほとんどが意見を言いっぱなしで、コーディネーターがそれを集約して、何となくまとめる・・・つまり、具体的な物事を決める場ではなく、参観者の考えの参考になれば良し、という討論会なんですね。
 今日の討論会でも、生産者・販売者・技術者というそれぞれの立場で、今の秋田の酒を巡るあまり良くない状況を何とか打開しなければ、という熱意は伝わってきました。しかし、「この先の10年」と大きく構えた割には、その熱意でどんな具体的行動を起こそうとしているのか、なかなか見えてこない討論会でした。

 その中で、技術畑の二人から「今、全国で注目されている蔵の酒は、ほとんどが瓶燗火入れ瓶貯蔵。秋田もそこに力を注がねば・・・」、「新潟が淡麗辛口、山形が吟醸、ならば秋田は純米酒をもっと推進しなければ・・・」というような、“何をすれば消費者は秋田の酒に注目するのか”を意識した、具体的な意見が出たことが印象的でした。
 反面、技術畑の二人よりもかなり若いはずの酒蔵の二人からは、この先の10年を律してゆく行動規範を模索する意見がでてこない。逆に、「酒米のためにもっと深く農業と連携する」とか「秋田の酒と蔵の歴史から、新しい酒造りの行動指針を探し求める」などという意見が、酒蔵ではなく、小売店の側から出たというのも印象的でした・・・一体、秋田の酒蔵は、これからどうなろうとしているのでしょう。

 たった1時間半の短い時間で、深い討論などできるはずもありません。それに、この討論の続きは、秋田醸友会の60周年記念事業で・・・なんて悠長なことを言ってられる秋田の酒の現状ではありません。
 何よりも、今日の討論を意味あるものにするためには、生産・技術・販売の業界関係者だけでなく、農業・飲食業・消費者(秋田の酒を真剣に考えられる人なら誰でも)を広く巻き込んで、「この先の10年」、イヤ、先とは言わず来年の秋田の酒に関して、時間無制限で、直ぐにでも討論を始めなければならない。そんな、かなりの崖っぷちにいると、思うんですけどねぇ、秋田の酒は・・・。

 今月で○○歳の私にしても、厳しい現状を考えれば、酒屋まるひこに10年先があるなどとは夢々思ってはいません。でも、10年先には、秋田の酒はこうなってほしい。そしてその時、70歳をとっくに過ぎているけれど、もし可能なら、こんな小売酒屋でいたいという夢だけはあります、夢だけは。
 その夢に向かって、明日は久しぶりに、新入荷のお酒のご紹介を致しましょう。乞う、ご期待!
# by nbhkkry20 | 2008-06-03 23:04 | 品評会、唎酒会

フィールド・オブ・ドリーム(08-06-01 SUN.)

フィールド・オブ・ドリーム(08-06-01 SUN.)_c0084908_2054553.jpg
日照時間0分) 秋田市は朝から小雨が降り、昨日と同じく余り気温が上がりませんでしたけど、野暮用で出かけた大雄村(現横手市)は時々薄日も射し、午後には20度を超えて、内陸は風が弱いぶん、暖かなんでしょうか。

 大雄(たいゆう)地区は奥羽山脈にも遠いし、出羽丘陵からも離れた仙北・横手平地の真ん真ん中。どちらの方向を見ても、↑こんな景色ばっかり・・・イヤ、広々として気持ちが良かったですよ。
フィールド・オブ・ドリーム(08-06-01 SUN.)_c0084908_20544198.jpg
 旧役場の隣に、突如こんな場違いな感じのする色使いをした建物・・・

フィールド・オブ・ドリーム(08-06-01 SUN.)_c0084908_20551043.jpg 「ゆとりおん大雄」、公共温泉施設です。初めてだったので、用事のついでに、ひと風呂浴びさせてもらいました。


 「ゆとりおん」とは、「お湯=温泉」と「ゆとり」と「大きな吹き抜けを意味するアトリオン」の三つを交ぜて「ゆとりおん」。この名前のつけ方がね〜。良いっていえば良いんですけど、秋田の公共温泉には同じような名称が沢山あるんです。
 ゆめろん、ゆっぷる、ユメリア、ユップラ、ユトリア・・・そのペットネームの前や後に地域名称をつけますが、こんなペットネームをつけると地域名称の影が薄くなるような感じがしませんか。 
 「ゆとりおん大雄」ではなく、「大雄温泉」ってずばっと言った方がいいのに。なんて、入る前からイチャモンばかりをつけちゃったんですが、イヤ、温泉は絶品でした。
 こんな公共温泉には珍しい「源泉掛け流し」。しかも毎日、浴槽のお湯を張り替えるというのですから、凄い。ナトリウム塩化物泉の効能たっぷりに、気持ちのいい入浴ができました。
フィールド・オブ・ドリーム(08-06-01 SUN.)_c0084908_20554872.jpg
 「ゆとりおん大雄」の真ん前には、両翼95メーター、センターバックまで120メーター、良く手入れをされた芝生の緑も鮮やかな、立派な野球場がありました。
 昨年の国体の軟式野球会場に使われたということですが、日曜の昼間、町内の野球小僧にもっと使ってもらえばいいのに、勿体ないなあ〜。

 ということで、今日もお酒とは関係ない話題で終わるかと思ったでしょう? ・・・ここで出ましたお酒の話題。
フィールド・オブ・ドリーム(08-06-01 SUN.)_c0084908_20561732.jpg
 実は、大雄村はホップの産地として全国的にも有名なんです。栽培されたホップは、看板にある通り、キリンビールに売却されているとのことで、大雄地区のビールの販売シェア一番は、もちろんキリン。「ゆとりおん大雄」の自販機もキリン製品しかありませんでした。

 それにしても、球場のず〜〜〜っと向こうまで広がる光景、フィールド・オブ・ドリームみたいでしょ。昔に返って、こんな所で野球がしてみたいなぁ。もう、叶わぬ夢だけど・・・それよりも、次に大雄村に来た時には、ホップ畑の様子でも見に行ってみることにしましょう。
# by nbhkkry20 | 2008-06-01 21:06 | 秋田のいろいろ

もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)

もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)_c0084908_21274717.jpg日照時間0分) この時期に15℃というのは少し涼し過ぎ、シトシト雨が降り続けばなおさらのこと。我慢しきれず夕方にはストーブを点けてしまった、肌寒〜い一日でした。
 今週は、雨が降ったり、タイミングが悪かったりしてポタリングができなかったので、思い切って、今日は雨の中を一時間ばかり散歩。そろそろ咲き始めたかな? と思い、千秋公園のアヤメ園へ。
 ←途中で見つけた真っ赤なバラ。これほど見事に咲くと、「バラ」ではなくて「薔薇」と書きたくなりますね。


もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)_c0084908_21281338.jpg 雨足は、強まったり弱まったり。ここを通ったのは雨の強い時でしたが、木の下では傘にあたる雨音も止み、樹々の匂いが辺り一面に漂っていました。


もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)_c0084908_21285275.jpg
 時刻は雨が降る夕方の5時、空からの残光も周りの緑濃い樹木に遮られ、かなり薄暗くなって・・・濃い紫色のアヤメが風に揺れる光景は、妖しい雰囲気さえ感じさせていました。

もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)_c0084908_21291884.jpg 近づいてみると、雨に濡れた花びらは艶やかさを増して、いろんな咲き方をするんですね〜。


もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)_c0084908_21294663.jpg 一つ、一つの花を見比べたり、縦横斜めから写真を撮ったり・・・しばらく眺めいってしまいました。


もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)_c0084908_21301319.jpg 帰り道、内堀の土手には名残りのツツジのピンク、浅瀬にはイエローのカキツバタ。そして・・・


もうすぐ、梅雨(08-05-31 SAT.)_c0084908_2130401.jpg 堀の中では、雨を楽しむように、睡蓮が大きく花を開いて、もうすぐ梅雨の季節です。


 明日から6月、珍しくちょっと忙しい月になりそうです。
 11日は東京で全国鑑評会の一般公開に行くし、15日には、縁あって乳頭温泉・鶴の湯に初めて一泊するし、月末には、秋田のある酒蔵の跡継ぎさんの結婚式でお目出度いし、その次の日は、恒例の秋田での一年に一度のプロ野球公式戦(スワローズVSタイガース)を飲み仲間と一杯飲りながら観戦だし、その間に、各蔵からは火入れのお酒が次々と入荷の予定だし、それに(どうでも良いことだけど)来月は誕生月だし(63!?)・・・身体に気をつけて、お酒のご紹介も忘れずに真面目にブログを更新するよう、頑張りまっす。
# by nbhkkry20 | 2008-05-31 21:32 | 秋田のいろいろ